長府はすごいよ2011/04/04


いやあ、幕末ファンのはずが、こんないいところを知らなかったなんて、うっかりしてた……。

下関の城下町、長府。

長州といえば、萩だと思い込んでた。

わが薩摩藩の場合。
鹿児島市を見て回れば、薩摩藩の幕末史に関することはほとんど知ることができるといっていい。
それと同じように考えていた。
長州藩のことは萩で分かると思い込んでいたのだ。
確かに藩庁があったのは萩だ(のち山口に移る)。

萩といえば、吉田松陰。松下村塾。
活躍したのは安政期。

しかし、一番の激動期である文久、元治、慶応年間に表舞台となるのは支藩の長府藩(下関)なのだ(ややこしい)。

そこで功山寺だ。


ここには国宝の仏殿がある。
すばらしいが、これは鎌倉時代のもの。


すごいのはその隣、法堂にある書院だ。
あの〝七卿落ち〟の公家たちが潜んだところ。
300円払えば、まさにその三条実美らがいた部屋にゆっくりいられるのだ。いや~、感激した。
庭に降りて、書院を望んだところ。



このほか境内には毛利家の墓所など、見どころ満載。
すぐ隣にある下関市立長府博物館も味があって、展示もよい。

そして何より、この周辺が城下町の雰囲気を色濃く残していて素晴らしい。
小さいが美しい壇具川というせせらぎの周りにはおしゃれなカフェや店が並んで、その雰囲気は京都にも引けを取らない、いや、それ以上かもしれない。いいところだ。

ひとつだけ苦言を呈すると、下関(長府)と萩とが連携を取ってくれたら、もっと幕末史の理解が深まるのだが。どうもその様子が見られないのだ。
私は萩にも何度か行っているが、下関(長府)と萩をお互いに勧めるような案内は見たことがない。私が見過ごしてるのかもしれないが、今回たくさんのパンフ類を見ても萩についての記述はない。
ライバル意識があるのだろうか。

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