見るべき映画「ウィンストン・チャーチル」2018/04/10

映画「ウィンストン・チャーチル」を見た。
いろんな意味で考えさせる映画だ。

まず、今現在の状況とあまりに重なる。
独裁者に対して、交渉するか、戦うか、国論は真っ二つに割れる。
安倍さんはどういう思いで見たのか、気になる。

チャーチルが何度も言い方を換えて強調するのは、
「徹底して最後まで戦えば、もし万一、負けたとしても立ち直れる。
諦めれば、侮られ、滅亡する」というような趣旨の言葉。
完全再現できないのが残念だが(パンフ買えば載ってたかな~?)

これでまず思い出したのが、関ヶ原での島津の敵中突破。
島津は敗者の側だったが、最後に家康の本陣に斬り込んで、存分に暴れてそのまま一直線に退却した。

「見事な負けっぷり」と称えられ、戦後も所領を安堵された。
これに対し、毛利は勝者の東軍にいながら様子見をしていたため、戦後、厳しく罰せられ、中国地方全域だった所領を現在の山口県の一部にまで削られた。

また、日本も負けたとはいえ、物量に勝る米軍相手に3年8カ月も戦って心胆を寒からしめた。
最後は命を捨てての特攻までやって抵抗。原爆二つに屈服したが、徹底的に戦ったと言っていいだろう。
そのおかげか、米国は天皇の地位を安堵するなど、日本を分割して消滅させるようなことはなかった。
特攻隊の死は無駄ではなかったのだ。

映画はよかったが、ただ、チャーチルはヤルタ会談で、米英ソでの世界支配を決めた張本人であることを忘れてはならない(蒋介石には事後承諾だった)。

東條英機もチャーチルに負けない偉人だが、演説で国民を動かすようなことがなかった。
また、統帥権の問題で軍が言うことを聞かなかったのが悲劇だった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://restart.asablo.jp/blog/2018/04/10/8823081/tb