今日のひとこと(勝負手) ― 2024/06/01
将棋には形勢が不利なときに指す「勝負手」という概念があります。うまく指されたら負けてしまうけれど、もし相手が間違えてくれたら勝負に持ち込める―というような手です。AIにはその概念がなくて、勝負手を指すと悪手だと評価されることが多い。でも勝負手は人間同士の対局では有効な戦術です。AIの指し手や評価値は参考になるけれど、すべて取り入れるのではなく、人間ならではの考え方も生かす必要がある。今はAIを使った研究が盛んですけれど、最終的には研究を外れてからの戦いになります。局面の急所を見つけて構想を立てる。その力をどうつけるかが課題ですね。
~藤井聡太、昨日付産経新聞~
「勝負手」とは、正々堂々勝利を決める最善の「決定打」かと思ったら、相手が間違ってくれることを期待した、いわば小ずるい一手だというんで驚いた。
今、将棋の観戦はAIの評価値を楽しむようになって、素人でも形勢がよく分かるようになってきた。
藤井君がヒトケタ%というどうしようもない劣勢から、苦し紛れのハッタリの手を打って、大大逆転するのを何度も見てきた。
評価値を知って見ていると、90数%優勢の側はそんな手は適当にあしらえばいいのにと思うのだが、緋縅の鎧の話じゃないが、藤井君のことだからきっとすごい手なんだろうと疑心暗鬼におちいって、まともに受けに回ってしまってせっかくの勝機を逃してしまうのだ。
きっと藤井君はそんなはったりの勝ち方では後味が悪くてうれしくないだろう、反省してるんだろうなと思っていたら全く違った。
そういう相手の失着を招く手こそ「勝負手」として重視しているのだと分かって驚いたのなんの。
~藤井聡太、昨日付産経新聞~
「勝負手」とは、正々堂々勝利を決める最善の「決定打」かと思ったら、相手が間違ってくれることを期待した、いわば小ずるい一手だというんで驚いた。
今、将棋の観戦はAIの評価値を楽しむようになって、素人でも形勢がよく分かるようになってきた。
藤井君がヒトケタ%というどうしようもない劣勢から、苦し紛れのハッタリの手を打って、大大逆転するのを何度も見てきた。
評価値を知って見ていると、90数%優勢の側はそんな手は適当にあしらえばいいのにと思うのだが、緋縅の鎧の話じゃないが、藤井君のことだからきっとすごい手なんだろうと疑心暗鬼におちいって、まともに受けに回ってしまってせっかくの勝機を逃してしまうのだ。
きっと藤井君はそんなはったりの勝ち方では後味が悪くてうれしくないだろう、反省してるんだろうなと思っていたら全く違った。
そういう相手の失着を招く手こそ「勝負手」として重視しているのだと分かって驚いたのなんの。
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