「令和の改新」なるか2019/07/30

平泉澄「物語日本史」(講談社学術文庫で上中下三巻)を読み始めている。

この本を知ったのは、「WiLL」8月号の「トランプ・百田現象の破壊力」という鼎談で、岩田温氏が日本通史として薦めていたからである。
もちろん、その裏には百田尚樹「日本国紀」に対する不満がある。

私も百田氏が参考文献を記さなかったのは許せないと、かねがね思っていた。
私はこれまで3冊の著作をあらわしているが、すべてに詳細な参考文献を記した。それが当然だと思うからだ。
(一冊は小説だが、それにさえ参考文献を示した。普通、創作には参考文献は挙げない。カッコ悪いからだ。それで昨年、盗作問題になった女性作家がいた)
ところが、百田氏は批判に開き直り、「参考文献を示していない歴史書なんてたくさんありますよ」とのたまった。
そんなことはない。そんな歴史書なんてこれまで一冊も見たことがない。

ニューズウィーク日本版の百田尚樹特集だったか、百田氏は結局、独自の史観があるわけではなく、人のおいしいところだけを集めるのがうまい、ということに尽きるのだろう。

ともあれ、本題。

「物語日本史」の「大化改新」の章の冒頭、「蘇我氏滅亡」。
蘇我氏とは結局、帰化人勢力だったのだ!
それが増長して皇位をも脅かすようになったので、中大兄皇子や中臣鎌足に討たれたというわけなのだ。
今の日本に似ていないか?

日本をないがしろにし、滅ぼそうとする帰化人勢力を討て!
令和の改新が必要である。