灯台下暗し!祇園山2号墳2023/03/26

昨日は九州歴史資料館の池でカワセミを見た話を書いたが、もう一つ発見があった。

池の近くの野外に遺構があるのを思い出し、ふと、あらためて見る気になった。

すると、なんと説明板に「祇園山2号墳」の文字が!(写真)

昨年12/20~23に久留米市の祇園山古墳について詳述した。

しかし、2号墳?

久留米市の高良山にあって、高速道路の建設に伴って調査された古墳とあるので間違いないはずだが…

帰って調べてみると、2号墳は1号墳とは小さな谷をへだてて南に約100mの位置にあった。

2号墳自体は盗掘で破壊されていたが、その下から古墳築造以前の4つの墓が出てきたのである。

甕棺、石蓋土壙墓(北棺)、箱式石棺(南棺)、石蓋土壙墓(西棺)である。

北棺から夫婦と見られる成年男女の人骨、南棺からは熟年(40~60歳)男性の人骨が出た。

これらの遺構は、その重要性から保存を要請したが、高速道の路線を変えられないとして保存されずに消えた。

そのうちの南棺が、九州歴史資料館に移設されたということなのだろう。

以前考察したように、祇園山古墳(1号墳)が卑弥呼の墓だったとしたら、この南棺や北棺から出た成人男性は卑弥呼の弟だったかもしれない。

田代太田古墳2023/03/26

「とす弥生まつり」の遺跡ポイントラリーに行ってきた。

3か所目のポイント、庚申堂塚古墳で、ボランティアガイドから近くにある田代太田古墳(昨年11/19付参照)について話を聞いた。

子供の頃は石室内に入って装飾古墳を間近に見た。色も形もはっきりしていたという。

私有地であり立ち入れないことは分かっていたが、もちろん行ってみた。