TJカゴシマ休刊に思う ― 2025/02/19
もう43年も前のことだから書いてもかまわないと思うが、私は昭和57年(1982)7月、南日本新聞社に中途採用で入社した。
採用試験の倍率は高く、80倍以上あった。
その最終面接の数人の中に『タウン情報かごしま』の編集長がいた。
結果はなぜか私が合格だったわけだが…
今日、Xで『TJカゴシマ』の休刊を知ったのだが、それによると昭和55年の創刊だという。
ということは、編集長はまだ創刊2年足らずの情報誌より、安定した(?)新聞社への転身を図ったのかなあと…。彼のその後はよく知らないが、仕事に戻ってからはきっと雑誌の基礎固めに邁進したのだと思う。45年も続いたんだから。
まあ、それだけの話でした。
採用試験の倍率は高く、80倍以上あった。
その最終面接の数人の中に『タウン情報かごしま』の編集長がいた。
結果はなぜか私が合格だったわけだが…
今日、Xで『TJカゴシマ』の休刊を知ったのだが、それによると昭和55年の創刊だという。
ということは、編集長はまだ創刊2年足らずの情報誌より、安定した(?)新聞社への転身を図ったのかなあと…。彼のその後はよく知らないが、仕事に戻ってからはきっと雑誌の基礎固めに邁進したのだと思う。45年も続いたんだから。
まあ、それだけの話でした。
パワハラと死 ― 2025/01/27
斎藤兵庫県知事をめぐる一連の問題で、県議だった竹内という人が自殺したらしい。
その騒ぎに関心はないのだが、立花孝志氏の発言がしきりにXで流れてくる。
その中で、政治家のメンタル、普通人のメンタルというものをあらためて考えさせられた。
立花氏によると、政治家という職業は「意見・論評や名誉棄損」にさらされるが、政治家をやる以上、さらされることは前提である。
それによって自ら命を絶ってしまうような竹内さんは「非常に稀な性格」のかたであるという。
あらためて私には政治家はできないと思った。
私の同期の自殺を思い出した。
https://restart.asablo.jp/blog/2017/08/26/8658043
上村というのは仮名です(知ってる人には分かる)。
その騒ぎに関心はないのだが、立花孝志氏の発言がしきりにXで流れてくる。
その中で、政治家のメンタル、普通人のメンタルというものをあらためて考えさせられた。
立花氏によると、政治家という職業は「意見・論評や名誉棄損」にさらされるが、政治家をやる以上、さらされることは前提である。
それによって自ら命を絶ってしまうような竹内さんは「非常に稀な性格」のかたであるという。
あらためて私には政治家はできないと思った。
私の同期の自殺を思い出した。
https://restart.asablo.jp/blog/2017/08/26/8658043
上村というのは仮名です(知ってる人には分かる)。
今日のひとこと(色覚異常) ― 2025/01/06
新聞社を受けてみようと考えてはいたが、新聞社の募集には当時、「色神異常不可」の条件があった。赤緑色弱の診断があり新聞社はだめかと求人票をながめていると、フジ新聞社にはその項目がない。情けないが、それが志望理由だった。
(中略)
ちなみに、なぜフジ新聞社だけ「色神異常不可」の記載がなかったのか。入社後に聞くと、「忘れていた」のだという。人のその後を左右する偶然や運なんて、まあそんなものだ。
「色神異常」や「赤緑色弱」は今や死語である。呼称は「色覚異常」から「色覚多様性」へと改められた。厚生労働省は平成13年、雇用採用時の色覚検査を原則廃止すると通達した。
~5日付産経新聞「日曜に書く」論説委員・別府育郎~
今あらゆる〝弱者〟が声を上げる時代だが、色覚異常者はおとなしい。
「もっと配慮しろ」と権利を主張するわけでもないし、そもそも〝カミングアウト〟する人も珍しい。
だが、確実に人生の幅は狭まる。
小学生のとき漫画が得意でクラスメイトから「描いて、描いて」とリクエストされ、「怪獣下敷き」は順番待ちの人気だった。漫画家になりたかったが、カラーが描けないので断念するしかなかった。
高校3年で文系・理系のクラスに分かれた時、理系に進む選択肢はなかった。
「赤緑色弱」だから日常生活に大きな不便はない。
ただ、点や線になると識別が難しい。
レーザーポインターの赤い点が見えない。
折れ線グラフを色で表わされるとお手上げだ。
この二つはやめてほしいと思う。
また「紅葉が美しいと感じられない」というのもあるが、紅葉の遅れた昨秋はなぜか美しく感じた。なぜだろう。紅葉がまだら模様で、そのグラデーションがたまらなく美しかった。
私はこの別府育郎氏と同い年だが、当時、新聞社の募集に「色神異常不可」の条件があった記憶はない。
新聞社は文系の典型的な就職先だったから。
そうして私も新聞記者となった。
それにしても今、「色覚多様性」と言うなどとは知らなかった。
(中略)
ちなみに、なぜフジ新聞社だけ「色神異常不可」の記載がなかったのか。入社後に聞くと、「忘れていた」のだという。人のその後を左右する偶然や運なんて、まあそんなものだ。
「色神異常」や「赤緑色弱」は今や死語である。呼称は「色覚異常」から「色覚多様性」へと改められた。厚生労働省は平成13年、雇用採用時の色覚検査を原則廃止すると通達した。
~5日付産経新聞「日曜に書く」論説委員・別府育郎~
今あらゆる〝弱者〟が声を上げる時代だが、色覚異常者はおとなしい。
「もっと配慮しろ」と権利を主張するわけでもないし、そもそも〝カミングアウト〟する人も珍しい。
だが、確実に人生の幅は狭まる。
小学生のとき漫画が得意でクラスメイトから「描いて、描いて」とリクエストされ、「怪獣下敷き」は順番待ちの人気だった。漫画家になりたかったが、カラーが描けないので断念するしかなかった。
高校3年で文系・理系のクラスに分かれた時、理系に進む選択肢はなかった。
「赤緑色弱」だから日常生活に大きな不便はない。
ただ、点や線になると識別が難しい。
レーザーポインターの赤い点が見えない。
折れ線グラフを色で表わされるとお手上げだ。
この二つはやめてほしいと思う。
また「紅葉が美しいと感じられない」というのもあるが、紅葉の遅れた昨秋はなぜか美しく感じた。なぜだろう。紅葉がまだら模様で、そのグラデーションがたまらなく美しかった。
私はこの別府育郎氏と同い年だが、当時、新聞社の募集に「色神異常不可」の条件があった記憶はない。
新聞社は文系の典型的な就職先だったから。
そうして私も新聞記者となった。
それにしても今、「色覚多様性」と言うなどとは知らなかった。
今日のひとこと ― 2023/10/16
昨日、黒柳徹子さんがNHKのインタビューに答えていた中で、印象に残ったこと。
ご存じのように、テレビ草創期から関わっている人だが(NHKの専属女優第一号とか)、意外なことに初めの頃、あまりの忙しさに病気で倒れたのだという。
退院するとき先生に「死ぬまで病気したくないんですけど、どうすればいいですか」とうかがったら、「ひとつしかないけど、できないでしょうな」と。「やりますから」と言ったら、「好きなことだけやって生きていきなさい。自分からすすんでやる仕事をしていれば、疲れは肉体の疲れだけで、寝ればなおる。いやだと思って仕事をしてると、胸に残って積み重なって、それが原因で病気になっていく」とおっしゃったの。
以来、やりたい仕事だけをやってきた。それが健康の秘訣なのは間違いないという。
ご存じのように、テレビ草創期から関わっている人だが(NHKの専属女優第一号とか)、意外なことに初めの頃、あまりの忙しさに病気で倒れたのだという。
退院するとき先生に「死ぬまで病気したくないんですけど、どうすればいいですか」とうかがったら、「ひとつしかないけど、できないでしょうな」と。「やりますから」と言ったら、「好きなことだけやって生きていきなさい。自分からすすんでやる仕事をしていれば、疲れは肉体の疲れだけで、寝ればなおる。いやだと思って仕事をしてると、胸に残って積み重なって、それが原因で病気になっていく」とおっしゃったの。
以来、やりたい仕事だけをやってきた。それが健康の秘訣なのは間違いないという。
NHK労組を潰せ ― 2023/07/22
産経新聞ならではの読者投稿。
— 憲法12条の会 (@tossiee) July 21, 2023
いま保守層からも批判の強い自民党だが、極左の労働組合と闘ってきたのはやはり自民党だ。
郵政民営化など、いまだに疑問の残る民営化もあるが、次はNHK労組(日本放送労働組合)を民営化で消滅させてほしい。
誰がやれるか。 pic.twitter.com/uxFSSD2slO
降格人事 ― 2023/07/19
新聞社を辞めてもう15年。
当ブログでもいろいろ書いてきたし、もう書きたくはないのだが、世間の出来事を通してどうしても思い出すことがある。
中古車販売会社のビッグモーターで、異常な降格人事が常態化していたという。
私もやられたことがある。
退職するにあたり、最後の2カ月ほどだったか、体調不良のため診断書を提出して休職してから退職した。
私は編集局編集部副部長だったのだが、休職の間に編集局付となり階級も副部長待遇へワンランク降格になっていた。
しかも、その連絡は私に一切なかった。
それを知ったのは退職に関する説明会のときで、私と同時に辞めた同期の男と退職金を比べてみて分かった。
同期の男はずっとヒラで、私はその時まですでに7年以上副部長をやっていたから、退職金の額にはかなり差があるはずだった。
ところが百万円も違わなかったので、その男が驚いた。
私は驚くというより、こんな陰湿な嫌がらせをやるかと呆れた。
ビッグモーターの場合、就業規則で降格を決めるには①対象者に弁明の機会を与える②賞罰委員会に諮る――必要があるのだが、その手続きが取られていなかったという。
新聞社の就業規則は新入社員のときにもらったものなので、現在どのようになっているか分からない。
しかし何かと世の中を批判する立場の新聞社であるから、自社の降格人事についても少なくともビッグモーター並みの規定はあるはずだ。
正常な手続きをせず、退職社員に損害を与えたのは、ビッグモーター並みの「異常な降格人事」と言っていいだろう。
しかも本人に最後まで降格を告げない不誠実さと悪質さは、卑怯と言うしかない。
新聞社には26年余も勤めて、それなりの恩義も愛着も感じているから訴えなどを起こす気はない(パワハラについても)。
現役の社員や志望者たちに少しでも参考になればと書いている。
当ブログでもいろいろ書いてきたし、もう書きたくはないのだが、世間の出来事を通してどうしても思い出すことがある。
中古車販売会社のビッグモーターで、異常な降格人事が常態化していたという。
私もやられたことがある。
退職するにあたり、最後の2カ月ほどだったか、体調不良のため診断書を提出して休職してから退職した。
私は編集局編集部副部長だったのだが、休職の間に編集局付となり階級も副部長待遇へワンランク降格になっていた。
しかも、その連絡は私に一切なかった。
それを知ったのは退職に関する説明会のときで、私と同時に辞めた同期の男と退職金を比べてみて分かった。
同期の男はずっとヒラで、私はその時まですでに7年以上副部長をやっていたから、退職金の額にはかなり差があるはずだった。
ところが百万円も違わなかったので、その男が驚いた。
私は驚くというより、こんな陰湿な嫌がらせをやるかと呆れた。
ビッグモーターの場合、就業規則で降格を決めるには①対象者に弁明の機会を与える②賞罰委員会に諮る――必要があるのだが、その手続きが取られていなかったという。
新聞社の就業規則は新入社員のときにもらったものなので、現在どのようになっているか分からない。
しかし何かと世の中を批判する立場の新聞社であるから、自社の降格人事についても少なくともビッグモーター並みの規定はあるはずだ。
正常な手続きをせず、退職社員に損害を与えたのは、ビッグモーター並みの「異常な降格人事」と言っていいだろう。
しかも本人に最後まで降格を告げない不誠実さと悪質さは、卑怯と言うしかない。
新聞社には26年余も勤めて、それなりの恩義も愛着も感じているから訴えなどを起こす気はない(パワハラについても)。
現役の社員や志望者たちに少しでも参考になればと書いている。
今日のひとこと(受容し達観して) ― 2023/03/29
現在〝人生一休み〟の状況ですが、これを負けだとか屈辱だと捉えないでほしい。長い人生、誰しも乗り越えられないような局面があるのが当たり前。そこで初めて、人生の難しさにあえぎ、苦しみ、悲しむことになる。その状況を受容し達観してこそ、生きていることの「本当の味」を深くかみしめることができる。そしてそこからが、あなたの人生の第二ステージ。
~3月27日付産経新聞人生相談~
~3月27日付産経新聞人生相談~
最近のコメント