出水沢聡子さんの本2011/10/02

出水沢聡子さんがエッセイ集『エッフェル塔の値段』を送ってくれた。

出水沢さんはパリ在住で、いいセンスのブログを時々拝見していたが、そのセンスそのままに素敵な本ができた。

南日本新聞夕刊の「思うこと」連載をきっかけに執筆活動を始めたとのこと。
当時私が文化部デスクとして担当したのだが、自分の仕事がなんか少しでも人の役に立てたとしたらうれしいことだ。

現在の肩書きは散文家。
この言い方も面白い。
私もフリーライターとして名刺に「文筆業」と書いたり、「著述業」と書いたりしているが、なんか偉そうで面映ゆい。
「散文家」なら謙虚な感じでいい。今度真似してみようか。

まずはフランス語の話。

同じテーブルでも食事用のtableは女性で、仕事用のbureauは男性と、フランス語ではすべての物に性があり、それは理屈抜きで覚えるしかない。
(そうそう、それで大学の第2外国語で挫折した)

ある日、彼女はパリのアンティークショップで気に入ったテーブルを見つけた。
でも、足がぐらぐらしているので、買うのがためらわれた。

そうつぶやくと、店の主人がこう言うのだ。

「C'est vrai, elle danse.」
(本当だ。彼女、踊ってるね)

こうして、フランスでの暮らしが生き生きと輝き始める。

出水沢藍子さんの娘さん。
「あさんてさーな」から1700円(税込み)。

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