「本の雑誌」の正体とは ― 2018/11/16
本を出版したら「書店回り」が必須となるので、参考として本屋に関する本をまとめて図書館で借りてきたうちの一冊。

本の雑誌編集部編、(株)本の雑誌社発行。
つまり、外部の手を借りない、「本の雑誌」そのものによる本だ。
癖のある、個性的な本屋が紹介されていて、「本の雑誌」らしいな~と思う。
しかし、次第にそれではすまない政治色が滲み出してくる。
吉本隆明やマルクス・エンゲルス、沖縄関係に偏った本屋が、普通のまちの本屋に挟まれて紹介されていく。
極め付けは新宿の「模索舎」。
1970年に全共闘の学生らが、自分たちの作った出版物を流通させる場所として開店した。
今でも売れ筋は機関紙で、「新左翼党派の機関紙の品揃えは全国随一」という。
40年前の学生時代、こうした空気は確かにまだ世の中に漂っていた。
私も疑問にも思わなかった。
雑誌「ぴあ」のアルバイトで、椎名誠にも取材したことがある。
当時は椎名のふざけた文体、サブカル的生き方が受けていた。
しかし、われわれはその後、共産主義の過ちを嫌というほど見てきたはずではないか。
ソ連も東欧も解体した。
それなのに、彼らの中で時間は止まっている。
歴史に学ぼうとしない。
タイトルを「日本」とせず、「ニッポン」としたところにも彼らのひねくれ具合が現れている。
本の雑誌編集部編、(株)本の雑誌社発行。
つまり、外部の手を借りない、「本の雑誌」そのものによる本だ。
癖のある、個性的な本屋が紹介されていて、「本の雑誌」らしいな~と思う。
しかし、次第にそれではすまない政治色が滲み出してくる。
吉本隆明やマルクス・エンゲルス、沖縄関係に偏った本屋が、普通のまちの本屋に挟まれて紹介されていく。
極め付けは新宿の「模索舎」。
1970年に全共闘の学生らが、自分たちの作った出版物を流通させる場所として開店した。
今でも売れ筋は機関紙で、「新左翼党派の機関紙の品揃えは全国随一」という。
40年前の学生時代、こうした空気は確かにまだ世の中に漂っていた。
私も疑問にも思わなかった。
雑誌「ぴあ」のアルバイトで、椎名誠にも取材したことがある。
当時は椎名のふざけた文体、サブカル的生き方が受けていた。
しかし、われわれはその後、共産主義の過ちを嫌というほど見てきたはずではないか。
ソ連も東欧も解体した。
それなのに、彼らの中で時間は止まっている。
歴史に学ぼうとしない。
タイトルを「日本」とせず、「ニッポン」としたところにも彼らのひねくれ具合が現れている。
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