青山繁晴さんの出馬会見は失敗だった2024/09/10

私は2022年7月、青山繁晴事務所経由で自民党員となり、現在、3年目だ。

青山さんは前回2021年の自民党総裁選に出馬する意思を固め、自分を政界入り(参院選出馬)させた安倍元総理に伝えていた。

ところが高市早苗さんから推薦人になってほしいと強い要請を受け、悩んだ挙げ句、推薦人を承諾し、自身の出馬は断念した(『ぼくらの選択 天命篇』p.216)。

これを知って、青山さんは次の総裁選には必ず出る、そのときは私も一票を投じようと考えて、急いで自民党員になったのだった。なぜならその頃は2年間在籍していないと投票権がなかったからだ(今は1年間でよい)。

こうして待ち望んだ今回の総裁選だったが、8月23日の青山さんの出馬会見ははっきり言って失敗だった。それも、かなりの失敗だった。

青山さんはなんと、冒頭、誰しもが期待・予想していた「今回の自民党総裁選に立候補いたします」と言わなかったのだ。

代わりに「今回の自民党総裁選には別の選択肢があることを説明したい」と言ったのだ。

わかりにくい‼

「別の選択肢」とは、通常の衆議院からではなく参議院から出ることを指しており、青山さんがそれをすごく気にしていることが分かるわけだが、それにしても第一声はまず「自民党総裁選に立候補いたします」だろう!

よく言えば正確に物事を説明したいという青山さんの気持ちの表われだが、欠点でもある回りくどさが出てしまった。

こういう会見は趣旨を端的に!
青山さんにはじゅうぶん分かっているはずなのに信じられない。

実は青山さんには自分はすでに出馬表明している、という気持ちが強すぎた。

「別の選択肢」の後にこう言っている。

「出馬表明そのものは昨年11月10日にネット番組の虎ノ門ニュースで既にしている。また、2日後の11月12日に静岡・掛川で講演し、そのとき参加者の質問に答える形で『立候補します』と明らかにした」

ネット番組とか講演会って、ふつう知らんて!

しかも、当該の虎ノ門ニュースは私も見ていたが、確か司会者の「出るんですか」という問いかけに「出ます」と答えたものだった。

つまり、二度とも、自ら正式に表明したわけでも何でもなく、相手に聞かれるままに答えただけなのだ。

正式な立候補表明の会見は8月23日が初めてだった。
それなのに、すでに意思は明らかにしています、は不親切だ。

さらに、マスコミが気にするのは推薦人20人集まったかという点だと分かっているのに、聞かれると「目途が立っていないとこうして会見するわけないでしょう」と、これまたいつになく不親切だった。

推薦人引き剝がしの動きがよほど不快だったのだろう。
馬鹿正直に「一時はここにいる和田政宗さん一人になりました」なんて言わなくていいことまで言った。
青山さんとしては、そこから再び盛り返して今日の会見を開く目途が立ちましたってことなんだろうが、これでは伝わらない。

聞いていた記者たちは「これでは青山繁晴さん、立候補を表明」とは書けないな、と考えたのも無理はない。

案の定、マスコミは取り上げなかった。

青山さんはふだんからマスコミに「自分だけ存在しないものとして扱われている」と不満を抱いているのだが、その被害者意識が爆発。
代表してNHKに抗議文を送ったようだ。

しかし、以上書いたように、青山さん側の失敗だったとも言える。
翌日から再び、推薦人の離反(青山さんは裏切りと表現)が相次いだらしく、20人を回復できていないようだ。

それに比べて、昨日の高市早苗さんの出馬会見のなんと爽やかで、内容が充実していたことよ!

青山さんにはとにかく12日の告示日に間に合わせてほしい。
土俵に上がらないことには得意の政策論争には持ち込めない。
なにより高市さんとの論戦を見たいのだ。
今日を入れて2日。なんとか頑張って‼

NHK解体へのカウントダウン②2024/09/12

昨日9月11日付の産経新聞は、〝NHK中共スパイ事件〟(これは私がつけた呼称)でNHK会長らが報酬返納したことと、公表した調査報告書について1面と3面で報じた。

その中に新事実があったので取り上げたい。

8月19日未明に、靖国神社の石柱に中国語の落書きが見つかったわけだが、同日午前、問題の中国人男性スタッフがNHK放送センターでそのニュースを翻訳していた際、日本語原稿の中の「(石の柱には)トイレを意味する中国語に似た字のほかアルファベットなどが書かれていた」という部分に疑問を持った。

これは私もNHKニュースで聞いた記憶がある。
NHKはまた中国に気を使って、漢字で間違いないのに「中国語に似た字」とかアルファベット(つまり犯人は中国人ではないと思わせる)なんて言ってやがる、と思ったからだ。

疑問を持った中国人スタッフは外部ディレクター(?)とニュース画像を確認したが、アルファベットは見当たらなかった。

私の疑いどおり、アルファベットはNHKのでっち上げだったのだ。

中国人スタッフは「NHKの原稿はあいまいで、そのまま翻訳して中国語で放送したら、個人に危険が及ぶ」と激高した。

つまり、NHKが中国に忖度して曖昧にした原稿が、当の中国人にとっては不都合なものだったというのだ。

実に皮肉ではないか。

このスタッフを送り込んだ本国の人間(中国共産党)は、あいまいなニュースではなく、正確な事実が知りたいのだ。

NHKのニュース原稿は、日本人にとっても中国人にとっても曖昧で、二重に屈辱的だ。

総裁選不出馬は大失態2024/09/16

青山繁晴さんには失望した。

14日、新潟県で講演し、「2日前に総裁選から拒まれた青山繁晴です」と自己紹介したというのだ。

拒まれた?
青山さんは被害者なんだろうか。

まずは支持者の期待を裏切ったことへのお詫びではないだろうか。

多くの支持者が何年も待ち望んでいた総裁選。
その土俵にも上がれなかったのは、はっきり言って〝大失態〟だ。

被害者ぶってる場合じゃない。
出馬会見したのにマスコミが無視したとか、特にNHKが無視したとか。
推薦人の壮絶な引き剝がし・裏切りに遭っているとか。

しかし、出馬会見が失敗だったことはすでに指摘した。

そのあと急いで推薦人集めをやり直さなければいけない時に、「自分はこれまでのやり方を変えるつもりはない」とかっこをつけて、インド出張に行ったり、国会議員とも一人一人の目を見て話すんだと悠長なことを言ってるうちに時間切れとなった。

青山繁晴さんは72歳。
温かい支援者たちは責めもせず、次の総裁選に期待しているらしいが、年齢的にもう次はない。
つまり最初で最後のチャンスだった。
だからこそプライドや変なこだわりを捨てて、なんとしてでも総裁選の土俵には最低限、上がらねばならなかったのだ。

高市早苗敗れる‼2024/09/28

高市早苗敗れる‼
決選投票前に嫌な予感はした。
高市さんはどうして最後にあんなに下手くそな演説をしたのか。これまで聞いたこともない。40点の出来。
先にやった石破さんは百点満点の演説。
4度も落ちているだけに、最後の5分間の重要性を知っていたのだ。
対する高市さんは詰めを欠いた。無念‼

ちょうど安倍元総理のスピーチライター谷口智彦氏の本を読んでいたから言うのだが、石破氏は専門のスピーチライターに書かせ入念に練習を積んだに違いない。
でなければあんなストーリー性のある、まとまった話を急にはできない。

対する高市氏は出たとこ勝負のアドリブ。
話に何のヤマ場もなく、突然とってつけたような公明党の話なんかしたことで、何も準備してなかったことがよく分かった。

これで浮動票は石破に流れた。

今、高市さんの逆転負けについて、岸田首相が「高市以外に入れろ」と旧岸田派に指示したとか、しきりに原因探しがなされている。

しかし、今回の総裁選では1回目の投票で7陣営もが落選したのだ。
その大量の支援議員たちは決選投票でどちらに入れてもおかしくない。
ましてや今回は初めての「脱派閥」の総裁選だった。
かなりの議員が「浮動票」と化したと思われる。

私は高市さんが最後に、議員たちの魂を震わせるような演説をしていたら勝っていたと思う。

高市さんの引きつった顔を見れば、失敗は明らかだ。