記者ほど楽な商売はない2018/02/08

私は地方紙の記者として26年、自由に、かつ上司の指示には逆らいもせず、まじめに働いたと思う。

ところが、自分がデスク(副部長)になってみて初めて、働かない記者がいることを知った。

これは私に部下の管理能力がなかったことでもあるのだが・・・

あるとき、部長に尋ねられた。
「宮田くーん。○○君は毎月100時間以上、残業を(勤務表に)付けてくるんだけど、そんなに仕事してるの?」

えーっ!と、仰天。

「まさか、そんな…。残業どころか、週に一本も書かないですよ」
そう答えながら、あらためて自分がその男をほったらかしにしていたことに気づいた。

そういえば、毎日、どこに行っているのか、行方不明。
自分の持ち場を回っているのだろうと、性善説で解釈していた。

記者は書いてナンボ。
何にも書かないのに、残業は100時間超も要求しているという。

事件記者ならあり得る。
記事を書かなくても、一日中、警察署や県警本部に拘束されているのは誰もが知っているからだ。

ところが、当の男は文化部記者だ。
残業100時間なんてあり得ない。
第一、記事も全く書いていないのだ。

部長は総務から残業が突出していることを指摘されて、私に伝えたわけだ。
そんな金銭にせこい男だとは想像もしていなかった。

もう一人、ベテランの独身女性で、毎日きっちり10分遅刻してくる記者がいた。
一事が万事でこれも働かなかった。

私が何度連載を指示してもサボタージュして、結局一年間書かなかったのだから恐れ入る。

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