朝日「慰安婦報道に関する弁解」の大嘘2018/09/13

朝日新聞は2014年8月5日付で、「慰安婦問題 どう伝えたか 読者の疑問に答えます」と題する2ページ見開き特集を掲載した。

その中の一つの柱が、「挺身隊」との混同だ。

読者の疑問、説明、結論部(読者のみなさまへ)という偽善的なスタイルが鼻につくが、それはともかく中身を見てみよう。

【疑問】朝鮮半島出身の慰安婦について朝日新聞が1990年代初めに書いた記事の一部に、「女子挺身隊」の名で戦場に動員された、という表現がありました。今では慰安婦と女子挺身隊が別だったということは明らかですが、なぜ間違ったのですか。

説明はさほど重要ではないので、結論部に行く。

【読者のみなさまへ】
女子挺身隊は、戦時下で女性を軍需工場などに動員した「女子勤労挺身隊」を指し、慰安婦とは全く別です。当時は、慰安婦問題に関する研究が進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました。

「1990年代当時は研究が乏しく同一視」というのは真っ赤なウソである。
記者が日本を貶めるために書き飛ばしたことを当時の研究のせいにするとは、空いた口がふさがらない。

そもそも、「女子挺身隊」は厳密な定義を要するような専門用語でも何でもなく、一般常識だ。
証拠はいくらでも見つかるだろうが、とりあえず手元の「毎日グラフ」を見てみた。
私の学生時代、1976年12月1日号である。
42年も前だ。

写真をご覧いただこう。※クリックすれば大きくなります。
昭和18年の年表の9月23日に「女子挺身隊動員決定」の文字が見えるだろう。
左には軍需工場で作業する女子学生の写真もある。

朝日新聞の姿勢にはつくづく怒りを覚える。

「毎日グラフ」1976年12月1日号2018/09/13

このブログは写真を一記事に一枚しか掲載できないので、前記事に書いた「毎日グラフ」の表紙を出しておきます。