憲法改正をしないままの防衛強化は間違っている2018/07/17

15日付産経新聞一面トップに、中国の脅威に対抗して、鹿児島県の馬毛島にF15戦闘機を展開し、海自・空自の拠点にすると出ていた。

今年の3月には、陸自が長崎に「水陸機動団」を発足させた。
これも中国から侵略を受けた島嶼部の奪回を任務としている。

こうやって着々と中国軍に備えるのはいい。自衛隊の能力も信頼している。
危惧するのは肝心の憲法改正がほったらかしであることだ。

今のところ、有力な改正案は、現在の9条はそのままに、自衛隊を明記して、その指揮は内閣総理大臣が執るという条文を加えるというものだ。
その案でいい。一刻も早く、改正しなければならない。

東條英機が遺書にこう書いている。

「我が国従来の統帥権独立の思想は確かに間違っている。あれでは陸海軍一本の行動は採れない」

軍を一つの意志にもとづいて指揮運用する「軍令」の権を統帥権という。
統帥権は、内閣制度の国では当然内閣が持つのだが、プロイセン(ドイツ)が統帥権を政府から独立させ、首相は関与しないという慣行を確立させ、プロイセンを範とした日本陸軍が統帥権の独立を図ったという。
天皇以外には陸海軍を統一する機関・組織が全く存在しなかった。

そして天皇ご自身は、立憲国の君主として、政府と統帥部との一致した意見は認めなければならないというお考えで、時に忠告くらいはしたものの、基本的に口出しはしなかった。
誰も陸海軍を束ねる者はいなかったことになる。

日本はまるでその反省がない。

また統帥権をあいまいにしたまま、中国と戦争をしようとしている。

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