亀形石について2023/10/31

奈良の飛鳥で訪ねた、酒船石遺跡の亀形石槽。


飛鳥の謎の石造物の一つだが、その由来を探る上で、同じ飛鳥時代(7世紀)の中宮寺の天寿国繍帳に描かれた亀に酷似していると指摘される。
しかし、それより少し前の古墳時代(6~7世紀)からある意匠のようだ。
九州歴史資料館で現在開催中の「船原古墳とかがやく馬具の精華」に展示されている、金銅製亀形飾金具(長崎県壱岐市笹塚古墳出土)だ。


円形の甲羅、足の指も四本と共通している。
「スッポンを模したとみられ、馬の額に装着した装飾品と想定される」という。
なぜ馬の額にスッポンなのか?さらに追及の必要がありそうだ。