「地域観光」への流れ2020/04/22

ゆうべのNews23だったか、星野リゾート代表の星野佳路氏が、コロナ後は「地域観光」が重要であり、取り組んでいきたいと語っていた。

私の個人的な印象だが、星野リゾートは北海道に中国人を大々的に呼び、インバウンドで潤った代表格だと思っていた。
今回のインバウンド落ち込みで頭を冷やし、反省したのだろうか。それならそれでいい。

テレビを流していただけなので、ネットに上がっているインタビューで補足すると、大体こんなことを言っていた。

コロナがだんだん終息していって、緊急事態の収束宣言・部分的な緩和などがあった際に、各地の宿泊施設はその周辺の人たち、近くの都市圏、遠くの大都市圏、最後にインバウンドという順に需要が戻ってくると予想される。この宿泊施設周辺エリアの人たちに着目することがマイクロツーリズムだ。

地域の人たちが地元の魅力に気付いていなかったことが、日本の観光の弱点だった(この人に言われたくない気もするが…)。

今後また観光を盛り上げようというのであれば、この弱点を克服し、「地域観光」の振興に努めることだ。

趣旨は大いに賛成。インバウンド頼みは二度とゴメンだ。

※私が本屋をやったら、九州の本をたくさん置く予定だ。星野氏の言う「地域観光」が観光の潮流になってほしい。子供が小さい頃、九州じゅうをドライブしたが、それでもまだ行っていないところだらけだ。もっと地元の魅力に気づかないといけないね。

渋野日向子の笑顔の秘密2019/08/07

ゴルフの全英女子オープンで優勝した渋野日向子(20)の笑顔が話題になっている。

もちろんふだんからニコニコしているのだろうが、私は記者会見で「笑顔でのラウンド」について聞かれたときの答えに注目した。

「私がにこっとしたら、外国人のギャラリーの方も、にこっとしてくれるのがうれしくて」

今回は特にイギリスという舞台が良かったのではないか。
私も同じ経験があるからだ。

1991年夏、私は英国スコットランドに一カ月滞在した。
帰ってから勤めていた新聞社で連載した「キルトの誇り―豊かな国スコットランド」でこう書いている。

「知らない人でも目が合うとニコッとする。一カ月余りの間、オフィスや工場、いろんな職場を訪ねたが、そこで働く人たちは決まって笑顔で迎えてくれた。気分がいいのでこちらもそのうち〝目が合えばニコッ〟が身についた」

これがあって、彼女の笑顔はなおさら弾けたのだろう。
笑顔は一人では成り立たない。ギャラリーと作り上げたものなのだ。

来年の東京五輪でも彼女のとびきりの笑顔が見たいものだ。

がっかり観光スポット・ワースト32018/08/18

3つとも大変な人気観光地である。
期待が高かっただけに、落胆も激しかったといえる。

1.元之隅稲荷神社

安倍首相の地元、山口県長門市。この夏の帰省でも、首相は同神社を訪ねていた。

赤い鳥居がずらりと並ぶ、壮観な光景で有名である。

福岡から日帰りバスツアーで訪ねた。

途中、いくつか立ち寄ったこともあり、6~7時間かかった。
近くなってからの道はひどく狭い。
バスはとうてい離合は無理と思われる道を行った。
車で行く人は注意が必要だ。

こんな苦労をしてようやく着いたところは、まず、
「えっ、これだけ?」と声が出る。

あの写真を見れば、鳥居がどこまでもどこまでも続いているのだと思って来る。
写真は、その一部を切り取ったのだと。

ところが、実際には写真に映っているあれだけの鳥居がすべてなのだ。

30mくらいか?

全部の鳥居をくぐって登っても5分くらいか。
登った先の神社は小屋みたいな小さなもので、人もおらず、御朱印も紙が置いてあるだけだ。

実にフォトジェニックな場所だといえよう。写真で見るだけで良い。わざわざ苦労して行くことはない。

2.大阪造幣局の桜の通り抜け

毎年、桜の季節になると、必ず名所として挙げられる。

みんな評判を聞いてくるから、大変な人だ。

ところが、ソメイヨシノではないのだ。
いろんな種類の桜が植えてあって、どれもきれいじゃない。

押し合いへし合いしてまで見るようなものではないと、途中、脇にそれて出た。

造幣局の外の川沿いや大阪城のソメイヨシノがどんなに美しいか、あらためて感じた。

3.イギリスの湖水地方、コッツウォルズ

最後に海外。

イギリスのツアーには湖水地方かコッツウォルズ、あるいは両方が必ず組み込んである。

どんなにいいところかと思っていくと、小さな町に川が流れているだけと言っていい。
たとえば、私の故郷、鹿児島でいえば、南薩の旧川辺町に似ていると思った。言っちゃ悪いが、その程度。日本なら全国どこにでもあるレベルだ。

思うに、湖水地方・コッツウォルズの振興のために、英国政府が外国の旅行会社に必ずツアーの中に組み込むよう義務付けているのに違いない。

そうでもしないと、わざわざ行くような場所ではないのだ。

以上、いずれも私見です。参考にするかしないかはおまかせします。

今も残る欧米の植民地2018/04/29

欧米は今も多くの植民地を持っている。
属領とも海外領土とも言う。

【アメリカ】
グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ、米領ヴァージン諸島(英領もあるため)、サモア、ウェーク島

【イギリス】
ケイマン諸島、フォークランド諸島、セントヘレナ、ビトケアン諸島、アンギラ、モントセラト、タークス・カイコス諸島、英領ヴァージン諸島、ジブラルタル、バミューダ諸島

【フランス】
グアドループ、マルティニーク、ギアナ、レユニオン、マヨット、ポリネシア、サンピエール島、ミクロン島、サン・マルタン島、サン・バルテルミー島、ニューカレドニア、ウォリス・フツナ

【オランダ】
アルバ、キュラソー、シント・マールテン

足立康史氏の言論を封じるな2018/02/07

3月7日(水)PM6:30から東京の烏山区民センターホールである、足立康史・衆議院議員と阿比留瑠比・産経新聞政治部論説委員の講演に行くことにしている。すでに先月、申し込んだ。

足立議員についてよく知っていたわけではない。
朝日新聞と戦っている二人の話を聞きたいと思っただけだ。

ただ、ここに来て俄然面白くなった。

足立議員は5日の衆院予算委員会で質問に立ち、立憲民主党の辻元清美国対委員長が森友学園問題に「関係している」と述べた。
また、自民党の石破茂元幹事長についても「加計学園問題の本丸」「自民党の顔をしているが、野党とグルかもしれない」と発言した。
さらにしばしば共産党を悪の代名詞として引き合いに出し、「自民党大阪府議団は共産党以下」などとこき下ろした。

私はテレビで見ていて実に痛快だった(なにしろ正論なのだ)が、日本維新の会は6日、足立氏の国会議員団幹事長代理などの役職を解き、当面は国会質問に立たせないことを決めた。

足立議員には自重などせず、講演会ではさらにバージョンアップした言いたい放題(しかし正論)を堂々とお願いしたいものだ。