江田船山古墳②2022/12/03

11/30付に続く、江田船山古墳出土品第二弾である。

これらは肥後民家村の中にある、意外に小さな和水町歴史民俗資料館に展示してあるレプリカである。
本物は東京国立博物館にある。

お目当ての銀象嵌銘大刀以外に、おっ?と目にとまったのは、この鏡である。
こんな鏡見たことない。

神人車馬画像鏡と堅苦しい名前が付けられているが、実にユニークなデザインだ。

中国鏡に飽き足りない日本人が、いかにも日本人らしい独創性を発揮して諧謔味のある鏡を作ってみたのではないかと思うが、どうだろう。

説明が何もなく、同館は無人なので本当のところは分からない。

江田船山古墳③2022/12/03

さて、いよいよ江田船山古墳である。

5世紀後半に造られた墳長62mの前方後円墳だ。

濠の周りを歩いていると、うう、濠に下りたい、古墳に登りたい、という衝動が沸いてくる。

すると、なんと階段がある。登っていいのだ!(続く)


ところで、いただいた古代の森カードによると、銀象嵌銘大刀の年代は5世紀後半~6世紀初頭と書いてある。

ということは古墳ができて、だいぶ経ってから埋葬された可能性もあるってこと?
謎だなあ。

江田船山古墳④2022/12/03

さて、階段を上がった先には何があるのだろう。

江田船山古墳⑤2022/12/03

階段を上がると、造り出しがあり、さらにもう一つの階段を上がると、石室を覆う建屋があった。

ドアに近づくと、なんと自由に見学していいらしい!

恐る恐るドアを開けると、ちょうど石室の修復作業(熊本地震の被害による)をしている人がいた。

感激だ。

やはり博物館とかではなく、ありのままのあった場所で見る石室は感激が違う。

今回、一泊二日で古墳巡りし、古代の森カード8枚、マンホールカード1枚(和水町の石人)、古墳カード1枚を集めた。

結局たどり着けない、見つからない古墳もあり、楽しいことばかりではなかったが、三つの感激があった。

一つ目はチブサン古墳の墳丘の美しさ。
二番目がこの江田船山古墳の石室を現地・現場で見たこと。

そして三つ目は帰りに福岡県大牟田市に寄ってのことである。

大牟田の萩ノ尾古墳2022/12/03

九州古墳カードのページにはこうあった。

大牟田市には3枚・3か所のカード配布所があって、うち萩ノ尾古墳では、フードショップヒラヤマで古墳の鍵を借りて見学をするという、他ではちょっと聞いたことのない特殊なシステムだという。

これは面白そうだ。

だが、いざ行ってみると、フードショップヒラヤマらしき所は閉まっており、実は隣のヤマザキショップだと分かるまで少々手間取った。
注意が必要だ。

しかしおばちゃんは愛想よくカギを貸してくれて、古墳カードも前もってくれた。
道を聞いて、近くの古墳へ出発!

墳丘なのだろうか、急な階段を登り、さらに坂を上がっていくと小さな建物があった。

ドアを鍵で開けると、土間のような空間にもう一つドアがある。
そのドアは鍵なしで開く。

開けると、かなり大きな蜘蛛がささっと動いた。

これは怖い。困った。

幸い、長いほうきがあったので、それで蜘蛛を払い、勇気を出して入る。

またもう一つドアがあるのだが、そこは開けられず、ガラス越しに中の装飾古墳を見るのだった。

写真にあるように初めはぼんやりとしているが、だんだん目が慣れてくると、いろいろな文様が見えてきて堪能できた。


いやー、冒険感覚で楽しかったー

お店に戻って鍵を返すとともに状況を報告し、おばちゃんが焼いている広島風お好み焼きを所望したところ、その日、水曜日は休みだから、古墳まんじゅう以外はできないという。

どうやら定休日でも古墳の鍵の管理と、また、近くの有明高専生のたまり場になっていて店は開けているらしい。

それで古墳まんじゅう(ピザやベーコンなどいろんな具を選べて1個わずか100円)を買って車の中で食べた。美味しかった。
でもまたいつか広島風お好み焼きをリベンジしたい。

その後は「駛馬(はやめ)天満宮」に行って潜塚(くぐりづか)古墳のカードをもらいたかったが、あまりに道が狭くて場所が分からず断念。
九州古墳カードのページには駐車場の案内をしてもらいたい。
あきらめて帰途に就いた。