「西郷どん」はもう見ない2018/07/04

大河ドラマ「西郷どん」。
西郷隆盛が沖永良部島への遠島を許されて、薩摩に帰るとき、見送りの川口雪篷(石橋蓮司)が「革命」と大書した旗を、西郷に向かって何度も打ち振るシーンを見て、頭に血が上った。

なんだ、これは。NHKめ、ついに本性を現して、おおっぴらに革命を煽り始めたか。

一回休んで、15日から「革命編」になるという。

明治維新が革命って、羽仁五郎か!?
西郷隆盛が革命家って、平岡正明か!?

古い、古い、古い、古い!!

明治維新は明治維新。
階級闘争じゃない。長い長い大東亜戦争の始まりだ。
欧米露の侵略者から日本を守るための戦いだ。
マルクス主義史観を持ち込むな!

史上最低の糞ドラマだ。

どんな地盤も大量の雨にはかなわない2018/07/08

現在、西日本の広い範囲で大雨による災害が発生している。

梅雨の集中豪雨での崖崩れ、土砂崩れといえば、鹿児島の専売特許というか、他の県ではあまり聞かなかった。

その理由は鹿児島の土壌が火山灰、いわゆるシラス台地だから、と専門家は口をそろえ、県民も皆そう思っていた。

ところが、近年、鹿児島ではその種の災害が少なく、今回のようにいろんな県で発生するようになった。

広島なんて土砂災害のイメージはなかったのに、数年前に続いて、今回も一番大きな土砂崩れ被害が起きている。

となると、土壌の問題じゃなかったのだ。
近年のような異常な大雨が降れば、日本のどこでも崩れるということなのだ。

私が新聞記者時代、最も記憶に残っているのはこのブログでも何度も書いているが、昭和61年(1986)7月10日、鹿児島市の豪雨災害だ。

同市では、その後の1993年(平成5年)の「8・6水害」(死者105人)にかき消されて忘れ去られてしまったが、「7・10」も死者18人という大災害だった。

小説「城山崩壊」は「7・10」体験をもとにしているが、書いたときはやはり土砂崩れは土壌によるものとの思いが強かった。
今や、その〝常識〟では計り知れない、異常気象の時代に突入してしまったのかもしれない。

金正恩=麻原彰晃2018/07/09

本日、九州正論懇話会で、呉善花(オ・ソンファ)氏が「赤化する朝鮮半島と日本はどう対峙するのか」と題して講演した。

先の米朝首脳会談で、トランプ米大統領は金正恩に、資本主義は素晴らしく、あなたの国は地獄なんだと訴えたという。

夜は電気も灯らず、北朝鮮は真っ暗だ。
光を選ぶか、闇を選ぶか。

しかし、金正恩はそんなことにはごまかされない、と呉氏は言う。

金正恩にとって、大事なのは「神様」である自分とお父さん、お祖父さん。
北朝鮮2500万人の「宗教」が崩れることが一番恐ろしい。
だから、非核化はあり得ないという。

それで私は「金正恩=麻原彰晃」だ!と思った。
呉氏がそう言ったわけではない。

まことに金正恩と麻原彰晃はそっくりではないか?
そう考えると合点がいくことばかりだ。

自分を「神」だと思っていること。

科学への信仰。
金は核兵器、麻原はサリンやVX。

金は兄や叔父も殺したが、人をすぐ殺す。
中国から北朝鮮へ来たバスが事故を起こしたら、バス会社の社長や社員を銃殺した。
スッポン養殖場を見学したら、スッポンが死んでいたので腹を立て、全員銃殺した。

麻原も気に食わない人間はどんどん殺した(ポアと称した)。

麻原も国家のトップを夢見た。国家転覆を謀った。
もしも成功していたとすれば、北朝鮮そっくりの国家になっていただろう。
そう考えると、非常に分かりやすい。

金正恩=麻原彰晃だ。

あらためて、死刑になってよかった。
今まで無関心だったくせに死刑になったとたん、「けしからん!」と言い出したおかしな人たちは、やはり潜在意識的に北朝鮮のような国家を望んでいるんだろうな。
何も見えていない人たちだと言わざるを得ない。

いいね141を記録2018/07/17

安倍首相にはもちろん何千もの「いいね」がいつも軽々と付くわけですが、私のコメントにも「いいね」がたくさんついているという、それだけの話……

同調圧力を権力と勘違いするな2018/07/17

マスコミを「第四の権力」と呼ぶことがある。

もともと、本のタイトルだったと記憶する。

ネットで検索すると、1978年に日本経済新聞社から出た、ジャン=ルイ・セルバン=シュレベールという人の『第四の権力/深まるジャーナリズムの危機』のようだ。
ちょうど40年前になる。

当時、それほど「第四の権力」という言葉が流行ったわけではないが、印象的で分かりやすいだけに何となく人々の心には残ったと思う。

それが今や、いつの間にか一人歩きしているらしい。

本来、「マスコミには立法・行政・司法の三権を監視する使命がある」という意味合いで言われ出した言葉だったはずなのだが、「マスコミが現に持っている権力は立法・行政・司法の三権に並んでおり、警戒すべきものである」という意味に用いられる場合も散見される。
(「はてなキーワード」)

ウィキペディアにはなんと堂々と「四権」なる項目がある。
「四権(しけん)とは、行政・立法・司法・報道の四者の権力の総称である。特に、報道を三権(行政・立法・司法)に次ぐ権力として第四権力、あるいは第四府という。」
もう、むちゃくちゃだ。

こんなことは言うまでもないが、マスコミには何の権力もない。
ただの民間会社だ。
もちろん「報道機関としての使命」はある。
それだって、特別なことじゃない。
銀行にも「金融機関としての使命」がある。
どんな仕事にも使命はあるのだ。

ただ、権力はないが、「同調圧力」はある。
これだけ朝から晩まで情報を垂れ流せば、悪質な情報でも視聴者の脳に刷り込まれてしまう。

典型的な例が、北朝鮮や韓国、中国を批判すると、決まって「でも日本も昔散々悪いことやったからね」と言い出す人だ。

これが善良な国民だけにやっかいなのだ。この洗脳というか呪縛を解くのはなかなか困難だ。

まずは、マスコミには何の力もないこと。
あなたは自分の頭で考えず、マスコミに同調しているだけであること。
マスコミは無責任で、言っていることには間違いがある。
真実を知るには自分で歴史を勉強しなければならない、ということから訴えていかなければならない。

憲法改正をしないままの防衛強化は間違っている2018/07/17

15日付産経新聞一面トップに、中国の脅威に対抗して、鹿児島県の馬毛島にF15戦闘機を展開し、海自・空自の拠点にすると出ていた。

今年の3月には、陸自が長崎に「水陸機動団」を発足させた。
これも中国から侵略を受けた島嶼部の奪回を任務としている。

こうやって着々と中国軍に備えるのはいい。自衛隊の能力も信頼している。
危惧するのは肝心の憲法改正がほったらかしであることだ。

今のところ、有力な改正案は、現在の9条はそのままに、自衛隊を明記して、その指揮は内閣総理大臣が執るという条文を加えるというものだ。
その案でいい。一刻も早く、改正しなければならない。

東條英機が遺書にこう書いている。

「我が国従来の統帥権独立の思想は確かに間違っている。あれでは陸海軍一本の行動は採れない」

軍を一つの意志にもとづいて指揮運用する「軍令」の権を統帥権という。
統帥権は、内閣制度の国では当然内閣が持つのだが、プロイセン(ドイツ)が統帥権を政府から独立させ、首相は関与しないという慣行を確立させ、プロイセンを範とした日本陸軍が統帥権の独立を図ったという。
天皇以外には陸海軍を統一する機関・組織が全く存在しなかった。

そして天皇ご自身は、立憲国の君主として、政府と統帥部との一致した意見は認めなければならないというお考えで、時に忠告くらいはしたものの、基本的に口出しはしなかった。
誰も陸海軍を束ねる者はいなかったことになる。

日本はまるでその反省がない。

また統帥権をあいまいにしたまま、中国と戦争をしようとしている。

新聞は誤報を訂正しないのか2018/07/20

新聞記者の頃、自分の書いた記事に間違いを指摘されると、飛び上がったものだ。
あ~「お詫びと訂正」を出すのか! 気分最悪の瞬間だ。

最初に社会部に配属され、鹿児島市政記者クラブに所属した。

初めて市政の問題点について、120行もの「焦点」を書いたときに、自社の政経部のベテランに朝会うなり、

「この記事は良かった!! これで全部よーく分かった」

と絶賛された。

「ありがとうございます!」と言っておけばいいのに、

褒められ下手の私は、謙遜のつもりで、つい、自分を貶めるようなことを言ってしまう。

「でも、数字を一カ所、間違ってたんですよね~」

120行の記事で一カ所の数字の間違い、誰も気が付いていない。
普通なら皆、黙っておくだろう。しかも、記事は絶賛されているのだ。

もちろん先輩記者は謙遜とは取らなかった。
「ま、それくらいいいやろ」とも言わなかった。
ほころばしていた顔を改めて急に冷静になり、「それは訂正せんといかんな」と言い放った。

ずるい人間なら他部の先輩の言うことなどごまかしただろうが、馬鹿正直な私は社会部の上司に自ら申告した。
かくして、絶賛の記事は翌日、訂正が出て、台無し。

ま、でも、その後、デスクになって部下の記事で訂正を出すまで、自分の記事で訂正を出さなかったのは密かな誇りだ。

ところが、最近の新聞は間違いを書いても、訂正を出さないらしい。

ひどいのは朝日新聞だ。

慰安婦の吉田証言など歴史的な誤報をしていながら、「検証」のふりはしてみせたが、決して真摯に謝ってはいない。

『財務省「文書改竄」報道と朝日新聞 誤報・虚報全史』 (月刊Hanadaセレクション)=4/17付本ブログにリンクを張っている=に、朝日新聞が慰安婦報道を検証した2014年8月5日付の見開き紙面がそのまま掲載されているので、ぜひ見ていただきたい。

見開きにびっしり文字が埋まっている。

6項目を立て、一番肝心の吉田証言については3項目目。
「お詫び」や「訂正」という言葉を使わず、「読者のみなさまへ」と小さく囲んである。

「吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判明し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになりました」

この重大な「記事取り消し」が、見開きの右面の左下、最も目立たない部分にある。捜さないと見つからない。

見出しには「記事取り消し」を取らず、「『済州島で連行』証言/裏付け得られず虚偽と判断」といかにも熱のこもらない12文字の見出し(見出しは短いほどいいのが新聞の常識)で「虚偽」の文字を目立たなくしている。
見出しの大きさも他の項目と同列・同格の見出しにしている。
つまり、あえてメリハリを付けず、のっぺりした紙面にしているのだ。
いつもあんな派手な紙面を作るのがうまい朝日らしくない。

誤報を認めた重大事態をあえて埋没させる、朝日の巧妙さ、ずるさ、責任逃れを強く印象付ける。

他にも原発事故の吉田調書(どちらも吉田でややこしい)等々、近年、政治がらみでの誤報を連発しているが、お詫びや訂正をしたとはとんと聞かない。
(再度の猛批判で、2014年9月11日、木村社長が「吉田調書」と慰安婦報道について、謝罪会見。翌12日、紙面化した。二つの問題を同時に謝ったので、「慰安婦巡る記事/撤回遅れを謝罪」がまたしても埋没した)

社内で「お前、あれ、間違ってるぞ」と指摘され、書いた記者は飛び上がらないんだろうか。