装飾古墳を解読したい2022/11/19

11/1付で「装飾文様の意味を知りたい」を書いたが、田代太田古墳(佐賀県鳥栖市)の装飾文様を見てますますそう思う。
(ガラスに同じ部屋にある埴輪などが映っているので注意!)
九州国立博物館4F文化交流展示室に展示中(模写です)。


私が装飾古墳を見ていて不思議なのは、一切、文字(漢字)がないことだ。
弥生時代(紀元前4世紀―紀元後3世紀)には、一部の日本人は漢字を使って名前や地名、役人の名称は書いていたと思われる(森浩一『語っておきたい古代史』)。

装飾古墳は6世紀である。
とっくに漢字を使いこなす人々がいた。

古墳はもちろん墓であるから、被葬者の名前くらいは漢字でどこかに書いて(刻んで)いそうなものである。

ところが、一切ない。

意地でも漢字を使いたくない理由があったのではないか。

自分たちの文字(装飾文様)だけを使いたかった…に違いない。
だからこそ、装飾文様を解読してみたい。