鳥人は実在したのか2022/11/22

国立歴史民俗博物館編『銅鐸の絵を読み解く』より


日本書紀の神功皇后紀に、羽白熊鷲(はしろくまわし)という人物が出てくる。
翼があって飛ぶことができたという。

現在の福岡県筑前町一帯を支配し、「皇命に従わず常に人民を掠(かす)めている」(宇治谷孟訳)ため、神功皇后に討たれて殺された。
皇后は「熊鷲を取って心安らかになった」といわれたという。

それだけの話だが、なにか印象に残る人物である。


上記の本を読んでいたら、岡山県の新庄尾上遺跡から出土した弥生土器にはなんと、鳥の顔をした人物が描かれているという。

まさに羽白熊鷲にぴったりの人物像である。