小説「西郷め、許さん!」無料公開中2017/12/01


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信長が平和を望んでいただと!?2017/12/02

今夜のブラタモリは岐阜を舞台に専ら織田信長を取り上げたのだが、かつて見ない酷い内容だった。

1.外国人を案内役にしたこと(必然性なし)
2.織田信長を平和主義者だとゴリ押ししたこと(あり得ない)
「平和、平和」とお題目を唱える反戦平和主義者がついにブラタモリにまで進出してきたのだ。
非常に意図的なものを感じる。
ゾ~~ もうNHKで見る番組なし。

海音寺潮五郎先生の織田信長に対する人物論を紹介しよう(「武将列伝」より)。
暴力的英雄
暴風雨や火山の爆発力のような破壊力を持つ大魔王的英雄
信長の暴力的破壊の実例は挙げるまでもない
信長は敢えてこの(注=宗教の)タブーを犯し、最も徹底的に破壊した
厳刑主義者で、一銭を盗んだ者でも首を斬るという最も峻烈な法を励行した
本性において破壊欲横溢の人

思うに、NHKが信長を平和主義者に仕立て上げるのに賛同する日本人研究者が見つからなかったので、わけのわからない左派の外国人を引っ張り出してきたのだろう。
私は毎回ブラタモリを見ているが、外国人がガイド役になったのは今回が初めてだ。
しかも、最初に指摘したように、何の必然性もなかった。

NHKの歴史修正主義がついにブラタモリのような人気番組にまで及んだのだ。
タモリもさぞや本意ではなかっただろう。

史伝とは何か2017/12/04


海音寺潮五郎「武将列伝」(文春文庫)全五巻を読み終わった!
面白かった。
特に最終巻の江戸篇の西郷隆盛、勝海舟が面白かった。やっぱり自分には幕末が合うんだな~

これらは小説ではなく、史伝だということだが、海音寺はその違いについて最終巻あとがきに書いている。

「人物の性格を四捨五入して端的に割切って、すべてをその線に沿って書いて行くのは小説の手法である。こんな人物は現実の世界ではとうてい生きて行けないほど偏頗な性格なのだが、小説の世界では最も生き生きとして来る。わかりやすくもある。」

これに対して、

「史伝では、人物の四捨五入はしない。史伝の世界は現実世界の引きうつしである。現実世界に生きて行ける人間が描かれなければならない。人間は四捨五入の出来る部分で特色があらわれ、出来ない部分で生きているのである。」

さらに海音寺潮五郎「西郷と大久保と久光」(朝日文庫)巻末の、磯貝勝太郎氏の解説で補うと、「小説では作者としての意見や批判を述べるには、常に間接的であるのに対して、史伝の場合には」「人物の評価や事件、その他について、作者が自己の意見を直接的に表現し得る」。
海音寺潮五郎の史伝は、幸田露伴の史伝と共通し、
①英雄の人物評論をすることによって、その心情を描出する
②史料の比較考証による人物叙述
③逸話を尊重している
といった特色があるという。
なるほど、納得できる。

史伝「島津久光」が書きたい2017/12/05

https://romancer.voyager.co.jp/?p=63671&post_type=epmbooks
 明治六年四月二十三日、旧薩摩藩の最高実力者、島津久光率いるサムライ二百五十人が上京した。全員がちょんまげを結い、大小二本の刀を差して皇居前を堂々デモ行進した。新政府の欧化政策に抗議する一大パフォーマンスに東京市民は仰天する。
 筆頭参議で陸軍元帥の西郷隆盛は、その様子を陸軍省の窓から苦々しく眺める。つい先日まで、鹿児島で罪状一四か条をあげつらわれて責められ、半年も足止めを食ったばかりなのだ。
 しかし、廃藩置県を相談もなく断行した、かつての家臣に対する久光の怒りは、それくらいでは収まらなかった。そのまま東京に落ち着き、西郷を政府高官の座から引きずり下ろすため暗闘する。
 西郷は硬軟両様で対抗する。陸軍の大演習で武力を誇示し、一方では天皇に勧めて久光に邸宅を下賜して行幸し、高位を授ける。しかし、久光は懐柔されない。
 時あたかも、日本政府は隣国朝鮮と新しい国交関係を樹立しようとして失敗、両国は非難の応酬となる。武力による解決案が出る中、西郷は平和的解決を求めて朝鮮使節を志願する。いったん西郷派遣が閣議で決定するが、久光は西郷に手柄をあげさせたくない。征韓論争を再燃させて西郷の追い落としを画策する。
 岩倉遣欧使節団から帰国した大久保利通を巻き込んで、久光は二人を対決させるよう背後から仕向ける。
 西郷vs大久保。久光としてはどちらが倒れても面白い。
 西郷はとうとう政争に敗れ、辞職する。久光の執念と妄執が勝った。
※URLをクリックすれば電子ブック「西郷め、許さん!」が無料で読めます(400字詰め原稿用紙70枚程度)。

還暦の夜明け2017/12/09

わが家から見た12月9日の日の出
ついに還暦を迎えた。
還暦とは干支を一巡して生まれ変わることだといいますね。

午前は筑紫野イオンで、映画「Destiny 鎌倉ものがたり」を見た。
鎌倉とは生と死が隣り合わせの場所。
死んだ妻を取り返しに、夫が黄泉の国へ行く(古事記を思わせるが)。
還暦の日にふさわしい映画だった。

雅子さまと同じ誕生日だ。
再来年からは皇后誕生日となる。

次なる天皇陛下も、現総理大臣も同世代。
老け込んでいる場合ではない。まだまだ頑張らねばならない世代なのだ。

英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄2017/12/12


『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』を読んですぐ、これは横浜に住む息子(31)にも読ませんといかーん!と思って郵送した。

先日帰郷した息子に「読んだか?」と聞いたら、「まだ」と言われ、がっくり。
しかし、「衆院選は投票した?」と水を向けて探ってみたら、息子は自虐史観や、親韓親中・反日史観の持ち主ではないと分かって、ひとまずほっとした。

というわけで、本はまだ息子の手元にあって参照できないが、この本は滞日50年のイギリス人記者が、戦後、戦勝国の都合で作り上げられた「日本悪玉論」を断罪し、南京事件、靖国参拝、従軍慰安婦について根拠がないと明らかにして、日本を擁護してくれている。

ところが、そんな記者でさえ、今や日本の外では南京事件を否定することができないと警告する。

杉田水脈さん(自民党の衆院議員)も全く同じことを言っていた。
彼女はよく国連などへも足を運んでいるが、一歩国外に出るとプロパガンダが浸透しており、「慰安婦問題は嘘」というだけで拒否されてしまうという。

今朝の産経新聞一面【歴史戦・第19部 結託する反日(上)】「南京」の嘘、カナダで拡散 慰安婦像の増殖が止まらない――を取り上げたfbの投稿に対して、相も変わらず、

「アメリカでコリアン=売春婦ってイメージです
いくらこんな像たてようが今現在彼らがやってる事がバカにされてるので問題ないですよ、日本人を尊敬してるアメリカ人いっぱいいます」

なんてコメントする奴がいる。

おおかたの日本人はこうやって「心配ない、心配ない」と思ってるんだろう。
実態は深刻で、南京事件や従軍慰安婦を否定したら、その時点でその日本人は拒絶されるところまで行っているのだ。

「大丈夫」ではなく、この現状をどうすればいいのか手を打たなければならないのだ。

理不尽なことばかりが通る世の中2017/12/14

広島高裁が伊方原発の運転停止を決定した。

その理由が阿蘇山の大噴火だというから恐れ入る。
火砕流が到達する可能性は否定できないというのだ。

ウソも百回言えば本当になるというが、数年前、川内原発の反対派が桜島の大噴火の危険性を言い出したときは、とうとうケチをつける材料に事欠いて、そんなことまで持ち出したかと呆れたものだ。

ところが、そんな難癖が認められる事態となった。

あの恐るべき雲仙普賢岳の火砕流ですら、被害があったのは山麓である。
それが130kmも到達するというのは、全く科学的ではない。

南日本新聞の文化部デスクをしているとき、文化面のコラムを原発反対派リーダーに依頼したことがある。
彼は京都大学農学部を出ており、原発の非を科学的に論じてくれると期待したからである。

ところが、一回目で早速、九州電力からクレームが来た。
聞いてみると、九州電力の言い分は科学的根拠があり、彼の示したデータはでたらめだった。

以降、彼のデータには警戒したが、でたらめなデータを封じられると結局、感情的な反対論しか書けないことが半年間、書いてもらってよく分かった。

もっと科学的に行こうよ!

11月28日に取り上げた、アパ日本再興財団主催の第10回「真の近現代史観」最優秀賞論文をどうしても読んでほしい。

著者は東京大学医学博士の稲恭宏氏。放射線医学の専門家だ。

福島原発事故による強制避難は、科学的には全く必要がなかったという。

そして、「事故による放射線、放射能、放射性物質による人体・動植物への悪影響は、福島でも東北でも日本全国でも、今後も何も生じない」と訴えている。

そんな科学的に証明された事実を妨げているのは、一世紀以上にわたって信じられてきた「放射線は絶対に体に悪い、いや、悪くなくてはならない」という科学的根拠ゼロの仮説であるという。

むしろ、低線量率放射線医科学の知識と技術を用いれば、福島第一原発の汚泥や瓦礫、土壌を再資源化して有効活用することができるという!!

現在建設中の大規模な中間貯蔵施設に核廃棄物を保管しておくだけでは、半永久的に何の解決にもならない。

むしろ日本が人類史上初めて核廃棄物を活用し、「低線量率放射線医科学センター」「低線量率放射線医療センター」を設置して世界を主導するチャンスであるというのだ。

どうして誰も真実に目を向けないのか。

南京大虐殺や従軍慰安婦の問題もそうだ。

捏造は証明されているのに、世界にどんどん広まっている。
日韓議員連盟は、韓国側に抗議するどころか、またしても村山・河野談話を確認したという(昨日の産経社説「有害な議員外交はやめよ」)。
全く絶望的な気分だ。