新聞版のロングテールをやろう2018/04/30



「新聞社―破綻したビジネスモデル」が出たのが、2007年3月。

そのころ確かに、新聞業は破綻しそうに思えた。
しかし、11年たった今、意外としぶとく生きている(笑)。

「新聞は読まない。ネットで十分」という人は増えたが、しょせんネット情報は新聞・雑誌・テレビの引用情報に過ぎない。
ネットの自前の記者が情報を取ってきて発信しているわけではないのだ。
ごく一部にはそういうサイトもあるようだが、皆が利用しているYahoo!ニュースなどはすべて他社オールドメディアの引用だ。

それでいて、「高齢者はネットを見ないから、世の中を知らない」などと言った意見がまかり通っているのは、笑止千万だ。ネタ元は一緒なのだ。

それはともかく。

では、この本の予言・主張はもう通用しなくなったのか。

いや、久しぶりに手に取ったら、いいヒントが書いてあった。

最終の第五章「IT社会と新聞の未来図」で、新聞版のロングテールを提言している部分だ。

「ロングテール理論」とは、「Amazon.comは全売り上げの半分以上を13万位以降の本から上げている」というもの。

中央省庁の記者クラブには毎日、発表文があふれ、記者会見も何度も開かれている。ところが、そのほとんどは記事に書かれることなく捨てられている。 紙面は有限だからだ。

ところが、ネットならこれらの細かい情報を拾い上げることができる。
何十種類ものウェブサイトに発信するのだ。
各サイトあたり5000~1万人の有料読者がいれば、ペイできる。

このビジネスモデルは、いい!
誰か、一緒にやりませんか。

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