「米中貿易戦争」を読む2018/10/27



「正論」11月号で西尾幹二氏が絶賛していたので購入したが、さほど格調高い本ではない。情報の羅列、寄せ集めである(特に第6章は雑)。

しかし、中には面白い情報もところどころあるので紹介しよう。
(太字が引用部分)

現在、在日外国人は256万人に膨らんだが、三人にひとりは中国人であり(在日中国人は85万人)、日本人と結婚した人は10万人のうえ、毎年3000人の中国人が日本に帰化し、そのなかでも単純労働者やコンビニ、居酒屋店員ばかりではなく、エリートは日本企業に就職している。この日本就職組はすでに2万人を超えている。

「五億人が老人」という凄まじい暗鬱な社会が、まもなく中国に訪れる。
1979年以来の「一人っ子政策」が中国に悲劇的な少子化をもたらした。

「安倍政権も親中派議員や学者、メディアの対中協調主義に引きずられがちだ」(産経新聞の田村秀男編集委員)
まさに今回の訪中がこれではなかったかと危惧する。せっかくトランプ政権が中国を追い詰めているのに、日本がまた手を差し伸べるとは! もちろん安倍さんなりの計算があるとは信じたいが、世界に誤ったメッセージを与えたことには変わりない。

孔孟を筆頭に荘子、老子、墨子らを輩出した古代中国は、それから2000年間、偉大な思想家・哲学者を生まなかった。
中国のソフトパワーと言えば、世界中どこにでもある中華料理だけである。
「孔子学院」で中国が誇示しようとした儒教はソフトパワーとしての魅力がない。
福沢諭吉も中江兆民も津田左右吉も、儒教を批判し、嫌っている。

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