新聞がメディアの王者を降りた年2017/10/18

産経新聞の阿比留瑠比記者が、今年は「新聞・テレビが自殺した年」だと話したそうだ。
もちろん、不毛の森友・加計問題を半年も報道し続けたことだ。

全く同感だ。
あさって20日には、小説だが、同趣旨の「最後の新聞記者シリーズ」第一弾を電子書籍で発刊する。

ただ、新聞・テレビを見るのをやめて、ネットだけにすればいいかというと(最近増えているようだが)そう単純な話ではないようだ。

WiLL11月号に「朝日新聞がなくなる日」という対談があって、新田哲史という元読売新聞記者は、今回の加計学園問題の端緒は朝日新聞ではなく、「リテラ」という左派ネットメディアが今年3月に報じたのが最初だと指摘する。

つまり、現在、「ネットメディア→週刊誌→新聞」という新しいサイクルが生まれているのだという。

大変な変化だ。

新聞は長くメディアの王者として君臨してきた。
テレビや週刊誌とは一線を画し(相手にせず、あるいは馬鹿にし)、ましてやネットなど眼中にもなかった。

ところが、明治以来続いたその矜持を捨て、安倍政権叩きに役立つならと、なりふり構わず飛びつくようになった。

今年は、新聞が王座を降りた年、と呼ぶのがふさわしいかもしれない。

日本にもようやく情報省か2017/10/18

福岡5区に立候補している原田義昭氏。

慰安婦像の撤去でカナダに行くなど、国防・安全保障に力を入れており、以前から注目しているが、国会に国際情報検討委員会を立ち上げたという。

日本初の情報省の前身、いわば日本のCIAとなるものらしい。

日本のインテリジェンスの弱さは危機的だと言われている。

WiLL11月号で、国際政治学者の中西輝政氏が「安倍政権の大きな使命の一つは中央情報機関(NSC)の創設だと思って大いに期待していたんですが、五年たっても果実らしきものがみえてこない」と語っているが、ようやく動き出したということだろう。

「外務省は中央情報機関を絶対に作らせようとはしない」(中西氏)というが、原田氏には頑張ってもらいたいものだ。