がっかり観光スポット・ワースト32018/08/18

3つとも大変な人気観光地である。
期待が高かっただけに、落胆も激しかったといえる。

1.元之隅稲荷神社

安倍首相の地元、山口県長門市。この夏の帰省でも、首相は同神社を訪ねていた。

赤い鳥居がずらりと並ぶ、壮観な光景で有名である。

福岡から日帰りバスツアーで訪ねた。

途中、いくつか立ち寄ったこともあり、6~7時間かかった。
近くなってからの道はひどく狭い。
バスはとうてい離合は無理と思われる道を行った。
車で行く人は注意が必要だ。

こんな苦労をしてようやく着いたところは、まず、
「えっ、これだけ?」と声が出る。

あの写真を見れば、鳥居がどこまでもどこまでも続いているのだと思って来る。
写真は、その一部を切り取ったのだと。

ところが、実際には写真に映っているあれだけの鳥居がすべてなのだ。

30mくらいか?

全部の鳥居をくぐって登っても5分くらいか。
登った先の神社は小屋みたいな小さなもので、人もおらず、御朱印も紙が置いてあるだけだ。

実にフォトジェニックな場所だといえよう。写真で見るだけで良い。わざわざ苦労して行くことはない。

2.大阪造幣局の桜の通り抜け

毎年、桜の季節になると、必ず名所として挙げられる。

みんな評判を聞いてくるから、大変な人だ。

ところが、ソメイヨシノではないのだ。
いろんな種類の桜が植えてあって、どれもきれいじゃない。

押し合いへし合いしてまで見るようなものではないと、途中、脇にそれて出た。

造幣局の外の川沿いや大阪城のソメイヨシノがどんなに美しいか、あらためて感じた。

3.イギリスの湖水地方、コッツウォルズ

最後に海外。

イギリスのツアーには湖水地方かコッツウォルズ、あるいは両方が必ず組み込んである。

どんなにいいところかと思っていくと、小さな町に川が流れているだけと言っていい。
たとえば、私の故郷、鹿児島でいえば、南薩の旧川辺町に似ていると思った。言っちゃ悪いが、その程度。日本なら全国どこにでもあるレベルだ。

思うに、湖水地方・コッツウォルズの振興のために、英国政府が外国の旅行会社に必ずツアーの中に組み込むよう義務付けているのに違いない。

そうでもしないと、わざわざ行くような場所ではないのだ。

以上、いずれも私見です。参考にするかしないかはおまかせします。

秋田の竿灯を武雄で見た2018/05/12

戊辰戦争のとき、東北はほとんどが旧幕府側についたが、久保田藩(秋田藩)だけは新政府側についたという。

そのため、秋田藩は孤立無援となった。

新政府の命で、佐賀藩兵や武雄の兵士たちが、秋田軍救援に駆け付けた。

1986年、武雄兵士の墓が見つかったのを機に、秋田と武雄の交流が始まった。

1993年に〝門外不出〟の竿灯まつりが武雄にやってきた。

今年は再び、戊辰戦争150年を記念して、竿灯が来たわけである。

見ていて、やはり、日本の祭りはいいものだと、じーんと来た。

矢部村文学散歩つづき2011/12/26

みたけきみこさんが「みなみ風日記」で矢部村文学散歩の報告をしている。

私の名前も少し登場しますので、ごらんください。

http://cgi5.synapse.ne.jp/~kimiko/diary2/diary.cgi


今日は石田忠彦さんの評論『愛を追う漱石』と、
山之内まつ子さんの詩集『徒花』(思潮社)の2冊が届いた。

日本文学のK教授が文学論ではなく、なんと小説を出版するという噂も聞く。

鹿児島の出版事情もなかなか活発なようだ。

矢部村文学散歩2011/12/24

昨日はかごしま文化研究所の矢部村(八女市)文学散歩に参加した。

鹿児島からの11人は新幹線で。
私は車で50分なので、筑後船小屋駅で三嶽夫妻らと合流。

新聞社時代の82歳になる大先輩も来ていた。

寒波が危ぶまれたが、幸い好天。
でも、昼食を終え、矢部村を出るときには雪が舞っていた。

なにより、鹿児島の人たちから元気をもらいました。
やっぱりふるさとはいいもんです。

本も4人の方に買っていただいた。
ありがとうございました!

『旅と本のコラム』2011/10/11

おしゃれな小冊子が京都から届いた。

いや、小冊子じゃないんだ。
リトルプレス。

出したのは京都市の中務さんという、私とほぼ同世代の女性。

送ってくれたのは、守家さんといって、
京都造形芸術大のスクーリングのときに
私が家の離れを借りていた大家さんだ。

会社を辞めてから出来た、唯一の友人。

学習塾をやっていて、歌が趣味。
奥さんも多才な人で、このリトルプレスの絵を担当している(写真参照)。

25人の人が見開きでコラムを書いていて60数ページだから、
すぐ読めるだろうと手に取ったが、あまりに面白くて小休止。

世の中、文章のうまい人がたくさんいるものだ。

10月5日付の京都新聞によると、
これが第1弾で、これから年に1度は出していきたいそうだ。

700円。京都でしか買えないが、
例えば、恵文社一乗寺店なんかは
本好きなら絶対一度は行かなければならない(!)本屋だから、
行ったことのない方は行ってみられるといいだろう。

なぜ「風と共に去りぬ」?2011/04/05

下関の城下町、長府の街角で見かけたもの。

維新ダイニング「十楽」というところでランチを食べ、その近く。

この「風と共に去りぬ」は昔描かれたものなのか、
それとも昔風に描いたものなのか、不明。

「金鳥」と「ムヒ」の看板との組み合わせもすごい。

長府はすごいよ2011/04/04


いやあ、幕末ファンのはずが、こんないいところを知らなかったなんて、うっかりしてた……。

下関の城下町、長府。

長州といえば、萩だと思い込んでた。

わが薩摩藩の場合。
鹿児島市を見て回れば、薩摩藩の幕末史に関することはほとんど知ることができるといっていい。
それと同じように考えていた。
長州藩のことは萩で分かると思い込んでいたのだ。
確かに藩庁があったのは萩だ(のち山口に移る)。

萩といえば、吉田松陰。松下村塾。
活躍したのは安政期。

しかし、一番の激動期である文久、元治、慶応年間に表舞台となるのは支藩の長府藩(下関)なのだ(ややこしい)。

そこで功山寺だ。


ここには国宝の仏殿がある。
すばらしいが、これは鎌倉時代のもの。


すごいのはその隣、法堂にある書院だ。
あの〝七卿落ち〟の公家たちが潜んだところ。
300円払えば、まさにその三条実美らがいた部屋にゆっくりいられるのだ。いや~、感激した。
庭に降りて、書院を望んだところ。



このほか境内には毛利家の墓所など、見どころ満載。
すぐ隣にある下関市立長府博物館も味があって、展示もよい。

そして何より、この周辺が城下町の雰囲気を色濃く残していて素晴らしい。
小さいが美しい壇具川というせせらぎの周りにはおしゃれなカフェや店が並んで、その雰囲気は京都にも引けを取らない、いや、それ以上かもしれない。いいところだ。

ひとつだけ苦言を呈すると、下関(長府)と萩とが連携を取ってくれたら、もっと幕末史の理解が深まるのだが。どうもその様子が見られないのだ。
私は萩にも何度か行っているが、下関(長府)と萩をお互いに勧めるような案内は見たことがない。私が見過ごしてるのかもしれないが、今回たくさんのパンフ類を見ても萩についての記述はない。
ライバル意識があるのだろうか。