B-29は非戦闘員56万人を殺した2018/08/23

日本はアメリカの戦略爆撃機B-29に負けたと言っていい。

全作戦を通じて、3万4790機が出撃し、原爆以外に17万トンの爆弾を投下した。
米側の被害は、315人の死傷行方不明と414機の喪失。うち、日本軍戦闘機と対空砲火によるものは147機だった。
(カール・バーガー『B29』サンケイ新聞出版局=山田風太郎『同日同刻』から)

これに対し、B-29の空襲による日本側被害は死者約56万人。無差別爆撃で主要都市のほとんどが灰燼に帰した。
20年8月14日の最後の出撃では、809機が1分間隔で5つの飛行場から飛び立ったという。
まさに天を埋め尽くしただろう。
(大刀洗平和記念館パンフレットから)

B-29対策では、空対空の特攻隊がいた。
20年4月18日、大刀洗飛行場上空に襲来したB-29に対し、回天制空隊が出動した。
B-29「ゴナメーカー」に山本三男三郎(みおざぶろう)少尉の二式複座戦闘機「屠龍」が体当たりして撃墜した。
B-29は現在の小郡市に墜落し、乗員11人は全員死亡。山本少尉も死亡した。