国家の非常時に「宮様」は必要2019/05/22

旧宮家の復活は今、天皇制存続の観点でのみ論じられているが、実は国家の非常時にも「宮様」たちの活躍の場は大いにある。

昭和20年8月15日、敗戦とともに、鈴木貫太郎内閣は総辞職した。
後継は通常の内閣では果たし得ない。
無条件降伏である以上、軍強硬派を抑えて武装解除しなければならないのだ。
連合国軍の本土進駐も無事に行われなければならない。

昭和天皇の希望もあり、東久邇宮稔彦(なるひこ)王に8月16日大命が降下し、17日東久邇宮内閣が成立した。
史上初の宮様内閣だった。

350万人に及ぶ外地の日本軍に対しては、朝香宮鳩彦(やすひこ)王を支那総軍に、竹田宮恒徳(つねよし)王を関東軍と朝鮮軍に、閑院宮春仁王を南方総軍に派遣し、終戦の詔勅を各司令官に伝えた。

こうして武装解除、引き揚げが大きな混乱もなく実現できたのである。

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