リアル羽白熊鷲2023/06/04


今年2月1日付で2回にわたって「羽白熊鷲」について書いた。
その名の通り、翼があって高く飛ぶことができたという。
鳥人か鳥装した司祭か、はたまた天狗の元祖かと考察してきた。

まさに打ってつけのビジュアルを見つけた。
東博の古代メキシコ展で近く展示される、鷲の戦士像である。
どちらも鷲であるところが興味深いが、時代はかなり違う。
鷲の戦士像はアステカ文明の1469~86年。
羽白熊鷲は神功皇后の時代、4世紀である。1100年違う。

古代メキシコ展は10月、九博にも巡回する。
170cmもあるという、鷲の戦士像に会えるのが楽しみだ。

ところで、羽白熊鷲が神功皇后に討たれた「層増岐野(そそきの)」という所は、語感からして今の筑紫野(つくしの)だと考えている。
というのも、熊鷲を討って皇后は「心安らかになった」として、そこを安(夜須)と名づけたからだ。
夜須は現在、筑前町だが、筑紫野市との境にある。

そうすると、羽白熊鷲が「命尽くしの神」として筑紫神社に祀られたというのが地理的にも自然である。

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