「西郷どん」の脚本が雑2018/06/10

大河ドラマ「西郷どん」の脚本が乱暴に、雑になってきている。
中園ミホさん、大丈夫かな。何かあったのかな。
現場と対立してるとか。
単に脚本が遅れて自転車操業になってるのかもな。

春まではよかったのに。
時代考証的には良くなくても、ドラマ的には面白かった。
毎回、一つは泣かせたし。
斉彬を野心家に描いたのも、慶喜をちゃらんぽらんな男にしたのも、お、よく分かってるじゃないか、と思ったし。

ところが、斉彬が死んで、亡霊になって出てきたあたりから、安易な話の処理が目立つようになった。

奄美編のひどさ。
従来の「薩摩の圧政」「黒糖地獄」から一歩も出ない。
ステレオタイプで新しさがどこにもなかった。
島妻の愛加那を結局捨てる西郷とか・・・
それまでは結構、歴史に挑んでいたのに、奄美編は何のチャレンジもなかった。

そして、今日もひどかった。
久光の描き方。
前回あたりから突然、高圧的な嫌な男に変身。

斉彬の情けない弟として描いていた頃は良かった。
それが兄の死後、次第に立派な殿様(国父だが)になっていく、
成長譚(ビルドゥングスロマン)を期待していたのに。
脚本家として腕の振るいどころなのに。

中間もなく、いきなり悪人に。
これじゃ面白くなーい。
そりゃ、西郷が主人公だから、対抗上、悪人にするしかないのかもしれないけど。
悪人ぶりもまたまたステレオタイプで、雑。

どーしたのー、中園さん。まちっと、キバレ。