日本人は可愛い鳥が大好き ― 2023/12/04
これも「小郡の古墳展」から。
平安時代の千鳥を思わせる、可愛い鳥が8羽、鏡に描かれている。
津古生掛(つこしょうがけ)古墳(3世紀後半)の木棺に副葬されていた、方格規矩鳥文鏡(ほうかくきくちょうもんきょう)だ。
説明には、後漢晩期から三国(魏)時代に製作された可能性が高いとある。
また、ここには書いてないが、方格内の銘は「位至三公」だという。
この鏡が中国鏡だというのは、あくまで「可能性」である。
私見だが、中国人がこんな可愛い鳥を好んで描くだろうか。
私は国産鏡の可能性が十分あると思う。
実際、大野城市からも4羽の可愛い小鳥を描いた鏡が出ている。
大野城心のふるさと館で開催中の特別展「大鏡の世界」図録から転載させてもらう。
どうでしょうか?
さて、津古生掛古墳について、もう少し。
小郡市埋蔵文化財調査センターを講座等で訪ねたら、収蔵庫の一部が公開されているので是非のぞいてみてください。
いつか展示されたのであろう、こんな説明もありました。
こんな立派な前方後円墳が今は何も残っていません。
全長32mと大きくはないですが、3世紀後半ですよ。
なかなかあるもんじゃありません。
発掘調査の後、宅地造成で壊され、惜しいことをしました。
右のレプリカが、この古墳のシンボル「つこっこ」、鶏形土製品です。
墳丘のくびれ部付近から転落したものが三体、見つかりました。
本物もありますが、人気者で、貸し出されていることが多いそうです。
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