東西のブロンズ(青銅)の違い ― 2022/10/22
再び九博の「ポンペイ展」から。
「銅と錫の合金であるブロンズ(青銅)は、古代世界において最もよく用いられた金属だった。本展覧会でも、彫像、食器、燭台、火鉢など、多くのブロンズ製品が展示されている。」
ポンペイ出土の品々は紀元一世紀のもの。
日本は弥生時代中期で、やはり青銅器は盛んに生産されていた。
ところが、日本の場合、用途は非常に限定されている。
すなわち、鏡、剣(銅剣、銅矛、銅戈)、銅鐸である。
食器や容器など身の回りの生活用品はすべて土器だ。
これは1万2000年以上前という世界で最も古い土器文化を持っていたため、武器など金属でなければならないもの以外は土器で十分だったのだろう。
それに今、博物館で我々が見る青銅器は、歳月を経た仏像と同様、古色蒼然としているが、もともとはピカピカ、キラキラしていたものだ。
日本人の感性としては、あんなピカピカしたものを日常の食器とかに使う気にはならなかったのだろう。
だから、青銅器は武器や祭祀の道具に限られている。
「銅と錫の合金であるブロンズ(青銅)は、古代世界において最もよく用いられた金属だった。本展覧会でも、彫像、食器、燭台、火鉢など、多くのブロンズ製品が展示されている。」
ポンペイ出土の品々は紀元一世紀のもの。
日本は弥生時代中期で、やはり青銅器は盛んに生産されていた。
ところが、日本の場合、用途は非常に限定されている。
すなわち、鏡、剣(銅剣、銅矛、銅戈)、銅鐸である。
食器や容器など身の回りの生活用品はすべて土器だ。
これは1万2000年以上前という世界で最も古い土器文化を持っていたため、武器など金属でなければならないもの以外は土器で十分だったのだろう。
それに今、博物館で我々が見る青銅器は、歳月を経た仏像と同様、古色蒼然としているが、もともとはピカピカ、キラキラしていたものだ。
日本人の感性としては、あんなピカピカしたものを日常の食器とかに使う気にはならなかったのだろう。
だから、青銅器は武器や祭祀の道具に限られている。
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