森浩一『馬・船・常民』 ― 2023/02/08
森浩一さんは10年前に亡くなっているので、考古学の本としては最新の成果を反映したものではないが、面白いので読むのがやめられない。
今度は網野善彦氏との対談『馬・船・常民』(講談社学術文庫)を読んだ。
網野氏は岩波新書の『日本の歴史』上中下を読んで、いわゆる岩波文化人的な偏りを感じたので、それ以来、敬遠していた。
しかし、この本は面白かった。
今後確認しておきたいことが二、三あったので、自らの備忘録として記しておきたい。
八女市の岩戸山古墳の「別区」。
筑後国風土記によると、ここに当時の裁判の様子が石人で表現されていたという。
真ん中に解部(裁判官)が立ち、その前に裸の人物が地に伏している。そばに石の猪が四頭いて、それを盗んだ罪を問われているのだ。
現在、その様子は再現されていないようだが、行ってみたい。
吉野ヶ里遺跡からは水田は出ていない⁉
米作り中心のムラではなくて、遠隔地との交易、地域内での交易・交通の中心地、そして手工業生産物の集散地のような性格を持っていた。
魏志倭人伝の「旁国」の一つ、弥奴(やな)国か、その隣接国と考えられる。
今度は網野善彦氏との対談『馬・船・常民』(講談社学術文庫)を読んだ。
網野氏は岩波新書の『日本の歴史』上中下を読んで、いわゆる岩波文化人的な偏りを感じたので、それ以来、敬遠していた。
しかし、この本は面白かった。
今後確認しておきたいことが二、三あったので、自らの備忘録として記しておきたい。
八女市の岩戸山古墳の「別区」。
筑後国風土記によると、ここに当時の裁判の様子が石人で表現されていたという。
真ん中に解部(裁判官)が立ち、その前に裸の人物が地に伏している。そばに石の猪が四頭いて、それを盗んだ罪を問われているのだ。
現在、その様子は再現されていないようだが、行ってみたい。
吉野ヶ里遺跡からは水田は出ていない⁉
米作り中心のムラではなくて、遠隔地との交易、地域内での交易・交通の中心地、そして手工業生産物の集散地のような性格を持っていた。
魏志倭人伝の「旁国」の一つ、弥奴(やな)国か、その隣接国と考えられる。
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