甕棺の埋まった前方後円墳!2023/09/03

宇美町の住宅街の中に保存・公園化されている光正寺古墳に行ってきた。


驚いたのは後円部に5つの墓(主体部)があって、その内訳が箱式石棺3、割竹形木棺1、甕棺1(説明には土器棺とある)であることだ。


甕棺は弥生時代の福岡・佐賀で大量に見つかっているので、甕棺=弥生と当たり前のように思っていたし、古墳に甕棺が埋められていた例も今まで知らなかった。
説明によると「福岡県内の前期古墳でも最古期に造られたもの」であるというから、3世紀後半の中でも初めの方なのだろう。
となると、魏志倭人伝に出てくる「不彌(ふみ、宇美と音が通じる)国」の王墓だと考えておかしくないだろう。
宇美八幡宮に隣接する宇美町立歴史民俗資料館は小ぢんまりとしているが、理解を深めるには必ず訪ねるべきだろう。


後円部の埋葬状況の模型がある(右上はガラスの反射で見にくいが)。
右手前にあるのが甕棺だ。
これは縮小模型だが、甕棺の現物も中に展示してあって、その大きさにはちょっと驚いた。


比較対象がないのが残念だが、かなり立派な甕棺だ。
また石棺の石材の現物も展示してある。


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://restart.asablo.jp/blog/2023/09/03/9614749/tb