USAIDは「世界征服をたくらむ悪の組織」2025/02/10

トランプ米大統領が閉鎖を決めた、米国国際開発庁USAID(United States Agency for International Development)は、大統領によると「大勢の急進的な狂人たちによって運営されてきた」という。

連邦政府予算から400億ドル(約6兆円)がUSAIDの対外援助事業に充てられている。世界約60カ国に拠点があり、年間1万5000件ほどの事業を200超の国・地域で展開。1万人の職員の3分の2は米国外で活動しているという巨大組織だ。

問題はその対外援助の中身だ。

ホワイトハウスが公表したUSAIDの「最も馬鹿げた出費」一覧によると、こうだ。

🔸 グアテマラにおける性転換とLGBTアクティビズム・プログラムに200万ドル(3億1066万円)。

🔸 セルビアにおける人種その他の多様性拡大プログラムに150万ドル(2億3300万円)。

🔸 コロンビアにおける「トランスジェンダー・オペラ」演出に4万7000ドル(730万円)。

🔸 ペルーでトランスジェンダーが主人公の漫画出版に3万2000ドル(497万円)。

🔸 アフガニスタンで肥料を買い占め、それを基にヘロイン製造。

🔸シリアでアルカーイダ(ロシアで活動禁止)と関係する武装戦闘員用の食糧購買費。

USAIDとは一体、何を目的とした組織なのか。
普通の常識では測れないので、フィクションを対象にした岡田斗司夫著『「世界征服」は可能か?』(ちくまプリマ―新書)を参考に考える。

欲しいのは金なのか、人類を支配することなのか、人類を絶滅させることなのか、はたまた、争いのない平和な世界をつくることなのか。

最も当てはまりそうなのは「人類の黒幕として歴史には名前が残らないけれども、ずっとコントロールして、次の戦争はここを勝たせようとか、この国には原子爆弾を落とそうとか、そういう陰の支配者みたいな存在になりたい」というものだ。

その目的のためには、人材確保と資金調達が必要だ。

メンバー1人に毎月20数万の給料を払えば、10人雇うだけで毎月2百数十万。年間で3,000万円かかる。100人なら3億円。人件費だけでこれだけだ。もちろんメンバーを集めるのにも金がかかる。

また最低でもメンバー数百人が活動する場所(マンション?ビル?)も必要だ。

だから、ヤクザだって一生懸命に稼ぐし、「オウム真理教も、マハーポーシャというパソコンショップをつくったり、『うまかろう安かろう亭』というファミレスみたいなものをつくったりして」金を稼いでいた。

それから「作戦と武装」が始まり、悪の秘密組織なら「部下の管理と粛清」も必須だ。
世界支配がとても割に合わないことが分かる。

しかし、これがすべて税金なら、いとも簡単だ。

それがUSAID、ということになる。

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