林芙美子と太宰との対決を小説にしました2018/03/22

スーティン作「狂女」(国立西洋美術館蔵)


現在公開中のアニメ映画「文豪ストレイドッグス」。
絵柄が好きじゃないので見ていないが、太宰治や坂口安吾、中原中也、芥川龍之介といった文豪が、それぞれの「異能」を使って戦うという話らしい。

私も数年前、全く同じような発想で小説を書いた。
林芙美子が主人公で、有名なフレーズから取って、『「花のいのち」殺人事件』とタイトルを付けた。

太宰治が心中を偽装して女給「お花」を殺したのではないか、と女給仲間の林芙美子が疑うところから始まり、長年にわたって二人の対決は続いていく。

ハードカバー、220ページ。
シャイム・スーティンの絵「狂女」のカラーグラビアもついている。

実際に林芙美子が所蔵し、没後、遺族が国立西洋美術館に寄贈したものだ。
表紙に使いたかったが、売り上げにつながるような利用は不可とのことで、扉にして許可を得た。

私にはこの「狂女」が林芙美子に見えてならない。
彼女がどうしてこの絵にこだわり、大事にしたのか、太宰の所業とともに謎解きをしているのでぜひ一読してみていただきたい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://restart.asablo.jp/blog/2018/03/22/8808663/tb