父の死 ― 2017/08/26
同期の自殺からちょうど4カ月後の6月21日、父が病気で死亡した。
父親の死亡についても思うことがある。
文化部デスクのとき、部長が父親が危篤だと言って、一か月以上も職場放棄したのだ。
電話一本よこさなかった。
その以前から、部長はゴルフをしたいがために、日曜に開かれる本社主催の春秋の短歌大会、俳句大会の文化部長挨拶を全部デスクの私にやらせていた。
たまりかねて「毎回、私が部長は所用のため来られないと謝るのも失礼ですから」とやんわり注意しても、あくまで出る気はなく、自分で主催者に「出席できません」と断りの電話を入れていた。
そしてあろうことか、父親の病状が重篤だと言って一か月以上職場に出てこなかった。
結局父親は確かに死にはしたが、その間、自分が最高責任者である職場の状況を心配する電話の一本さえしてこなかった。
この部長はひどかった。
これでも問題にならないのだから、要領のいい人間はいるものだ。
私に対して「迷惑をかけた」と労いの一言もなかった。
私の父はがんが全身に転移していて、予断を許さなかった。
しかし、編集部デスクは休めば誰かが必ず代わりに出なければならない。
だから、絶対に病院にいなければならない時までは休みは取っておこうと、ぎりぎりまで引っ張っていた。
すると、夜勤で働いている最中に死んでしまったのである。
皮肉なことに、文化部長と違い、要領の悪い私は死に目にも会えなかったのだ。
恐る恐る、東坊部長に「父が亡くなったので帰ってよろしいでしょうか。国際面はもう組み上がっていますし」と大刷り(確認用の現物大コピー)を渡した。部長は悔やみの一言もなく、ただ黙ってうなずいただけだ。
翌日、通夜の準備の合間に、ふと国際面を確認すると全面組み替えになっていた。
いつも部下の作った紙面を全否定する。
しかし、こんなときまで全面組み替えというのは、ただの嫌がらせでしかない。
悪魔のような心の持ち主だと思った。
父親の死に目にも会えずに頑張った仕事の成果を、労いやいたわり、思いやりもなく、跡形もなくぶっ壊したのだ。
なんのために?
変えられた紙面に必然性はなかった。
ただひたすら私に嫌な思いをさせるだけのためだ。
ここまで悪意を持つことができる部長の心中を図りかねた。
上村に続いて、私も自殺に追い込もうと思っていたのかもしれない。
ちなみに、それからしばらくして。
同じ編集部デスクに浜口という同期がいたが、やはり親が危篤だからといって長期離脱し、私を含め他のデスクたちはことごとく休みをつぶされ連続出勤でへとへとだった。
正直者は馬鹿を見るのか。
父親の死亡についても思うことがある。
文化部デスクのとき、部長が父親が危篤だと言って、一か月以上も職場放棄したのだ。
電話一本よこさなかった。
その以前から、部長はゴルフをしたいがために、日曜に開かれる本社主催の春秋の短歌大会、俳句大会の文化部長挨拶を全部デスクの私にやらせていた。
たまりかねて「毎回、私が部長は所用のため来られないと謝るのも失礼ですから」とやんわり注意しても、あくまで出る気はなく、自分で主催者に「出席できません」と断りの電話を入れていた。
そしてあろうことか、父親の病状が重篤だと言って一か月以上職場に出てこなかった。
結局父親は確かに死にはしたが、その間、自分が最高責任者である職場の状況を心配する電話の一本さえしてこなかった。
この部長はひどかった。
これでも問題にならないのだから、要領のいい人間はいるものだ。
私に対して「迷惑をかけた」と労いの一言もなかった。
私の父はがんが全身に転移していて、予断を許さなかった。
しかし、編集部デスクは休めば誰かが必ず代わりに出なければならない。
だから、絶対に病院にいなければならない時までは休みは取っておこうと、ぎりぎりまで引っ張っていた。
すると、夜勤で働いている最中に死んでしまったのである。
皮肉なことに、文化部長と違い、要領の悪い私は死に目にも会えなかったのだ。
恐る恐る、東坊部長に「父が亡くなったので帰ってよろしいでしょうか。国際面はもう組み上がっていますし」と大刷り(確認用の現物大コピー)を渡した。部長は悔やみの一言もなく、ただ黙ってうなずいただけだ。
翌日、通夜の準備の合間に、ふと国際面を確認すると全面組み替えになっていた。
いつも部下の作った紙面を全否定する。
しかし、こんなときまで全面組み替えというのは、ただの嫌がらせでしかない。
悪魔のような心の持ち主だと思った。
父親の死に目にも会えずに頑張った仕事の成果を、労いやいたわり、思いやりもなく、跡形もなくぶっ壊したのだ。
なんのために?
変えられた紙面に必然性はなかった。
ただひたすら私に嫌な思いをさせるだけのためだ。
ここまで悪意を持つことができる部長の心中を図りかねた。
上村に続いて、私も自殺に追い込もうと思っていたのかもしれない。
ちなみに、それからしばらくして。
同じ編集部デスクに浜口という同期がいたが、やはり親が危篤だからといって長期離脱し、私を含め他のデスクたちはことごとく休みをつぶされ連続出勤でへとへとだった。
正直者は馬鹿を見るのか。
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