早期退職を申し出た日 ― 2017/11/11
相場英雄「トップリーグ」を読み始めた。
全国紙・大和新聞の経済部記者が入社15年目にして政治部へ異動になり、官邸の最大のタブーと直面するストーリー(らしい)。
ある場面で心が波立って、読み進められなくなった。
ライバル紙の合同新聞が早期退職を募集したら、全国で50歳以上の150人が応募し、結局、全員が辞めたそうだ、という一節が出てきたからだ。
私も50歳で新聞社を早期退職した。
しかし、私は辞めるつもりはなかったのである。
そのとき編集部デスクを三年しており、確かに内勤の仕事に煮詰まっていた。
職場はだいたい三年周期であり、鈴本部長に相談し、来年は都城支局に異動させてもらうことで話はまとまった。
部長は人事権者の腹畑・編集局長に話をしてくれ、局長もOK承諾したということだった。
うれしかった。再び外でのびのびと取材ができる。
すっかりその気で、二度も妻と都城に下見に行った。
2月中旬か下旬か、異動内示の日が来た。
ところが、局長の内諾を得ていたはずが、声がかからない。
都城支局は別の人間が言われたという!
約束を反故にされた。理由は分からない。
私は早期退職願を部長に提出した。
それが回ってきたのだろう、夕方、腹畑局長と赤杉次長が血相を変えて職場に飛んできた。
私は穏やかな顔で迎えた。
「宮田君、ちょっと」と局長に呼ばれるだろう。
そのときに思いのたけを述べればいい。
ところが、局長は私の横には来たものの、夕方のざわざわする職場の中で、部員と言葉を交わし、一向に私に声をかけない。
もしかして、私のほうから「局長、ちょっと」と声をかけるのを待っているのか。それは違うだろう。あんたが約束を反故にしたのだ。説明責任があるだろう。
そんな状態のまま、とうとう局長は去っていった。
私はなんと、局長とひと言も交わさずに社を去ったのだった。
全国紙・大和新聞の経済部記者が入社15年目にして政治部へ異動になり、官邸の最大のタブーと直面するストーリー(らしい)。
ある場面で心が波立って、読み進められなくなった。
ライバル紙の合同新聞が早期退職を募集したら、全国で50歳以上の150人が応募し、結局、全員が辞めたそうだ、という一節が出てきたからだ。
私も50歳で新聞社を早期退職した。
しかし、私は辞めるつもりはなかったのである。
そのとき編集部デスクを三年しており、確かに内勤の仕事に煮詰まっていた。
職場はだいたい三年周期であり、鈴本部長に相談し、来年は都城支局に異動させてもらうことで話はまとまった。
部長は人事権者の腹畑・編集局長に話をしてくれ、局長もOK承諾したということだった。
うれしかった。再び外でのびのびと取材ができる。
すっかりその気で、二度も妻と都城に下見に行った。
2月中旬か下旬か、異動内示の日が来た。
ところが、局長の内諾を得ていたはずが、声がかからない。
都城支局は別の人間が言われたという!
約束を反故にされた。理由は分からない。
私は早期退職願を部長に提出した。
それが回ってきたのだろう、夕方、腹畑局長と赤杉次長が血相を変えて職場に飛んできた。
私は穏やかな顔で迎えた。
「宮田君、ちょっと」と局長に呼ばれるだろう。
そのときに思いのたけを述べればいい。
ところが、局長は私の横には来たものの、夕方のざわざわする職場の中で、部員と言葉を交わし、一向に私に声をかけない。
もしかして、私のほうから「局長、ちょっと」と声をかけるのを待っているのか。それは違うだろう。あんたが約束を反故にしたのだ。説明責任があるだろう。
そんな状態のまま、とうとう局長は去っていった。
私はなんと、局長とひと言も交わさずに社を去ったのだった。
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