海音寺潮五郎の短編集2017/11/09


5日、和田竜さんの講演「海音寺潮五郎と歴史小説の魅力」を聴いた。

かごしま近代文学館の海音寺展の関連イベントで、同館の吉村さんとの対談形式だった。

和田さんは海音寺のおすすめとして、「豪傑組」(短編集)、「海と風と虹と」(長編)、「武将列伝」(史伝)の三冊を挙げた。

海音寺と司馬遼太郎の本はいつも枕元に置いて、寝る前に読むようにしているという。

なるほど、これは無意識に焼き付ける方法だな、と思った。

似たような話はよく聞く。
宮部みゆきが時代物を書く前には「半七捕物帳」を読むとか。

10月1日に聴いた、「花戦さ」の作者鬼塚忠さんに至っては、本を見ながら書くという。そうすると、文章が一定するというのだ。残念ながら誰の本かは教えてくれなかったが。

文章は真似から始まるとはよく聞くが、一人前の作家となった後でも皆、他人の文章を手本にし続けているということだ。

海音寺の本は絶版が多いが、買い置きしていた短編集「立花宗茂」は、和田さんが挙げた「豪傑組」と何編か重なっているではないか。早速読んだ。
島津義弘の家臣、中馬大蔵、押川強兵衛、矢野主膳が活写されていて実に面白い。

質疑応答で2人が重ねて「大河ドラマの原作になるような島津義弘の話を書いてほしい」と和田さんに要望していたが、これらの短編だけで練達の脚本家なら大河ドラマを書けそうだ。

以前、やはり短編集の「田原坂」を読んで感心したが、和田さんも言うように海音寺は短編がうまい。

そうこうしていると、古書店に注文していた「蒙古来る」上下が届いた。
よし、読むぞ!

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