これが初期の前方後円墳だ、石塚山古墳2022/12/17

うっかりして、全国でも代表的な、初期の前方後円墳である石塚山古墳を見たことをアップしていなかった。

10/31に3連続投稿した、九歴のバスツアー「みやこ古墳日和」で、まず一番に訪ねたのだった。

あの頃(といっても一月半前だが)は派手な石室に目が行って、それがない石塚山古墳にはあまり関心が向かなかったww

これが初期の前方後円墳だ、石塚山古墳②2022/12/17

3世紀末に造られた、全長約130mに及ぶ、同時期では九州最大の前方後円墳だ。
けっこう登りがいがある。

前方部に神社があって、その横を後円部に向かって登っていく。

これが初期の前方後円墳だ、石塚山古墳③2022/12/17

竪穴式石槨の発掘跡である。
近くまで行くことはできない。

割竹形木棺があったと考えられる。
形状による推定で、出てはいないという。

横穴式石室になる前の古い形式である。

竪穴式石室を見たのは沖出古墳2022/12/17

石塚山古墳の竪穴式石槨は少し離れた所から眺めるだけだったが、竪穴式石室なら見たことがあるのだった。

王塚古墳の「筑豊のハニワ・ワールド」を見たあと寄ってみた、嘉麻市の沖出(おきで)古墳だ。

4世紀の終わり頃に造られた、筑豊で最も古い前方後円墳なのだ。

きれいに整備されている。

竪穴式石室を見たのは沖出古墳②2022/12/17

後円部のふもとにある説明板を読む。

さて、階段の先には何があるか、行ってみよう。

盗掘で石室は荒らされ、石棺も割られていたというが…。

竪穴式石室を見たのは沖出古墳③2022/12/17

階段を上がった先の通路は、なんと当時の盗掘坑なのだという。

ワクワクするね。

奥にドアが見えるでしょう?

まあ鍵がかかってるでしょうけどね。

竪穴式石室を見たのは沖出古墳④2022/12/17

石室のドアのノブを回して、少し押してみる。

なんと、開きそうだ。

しかし、怖い。

12/3付「大牟田の萩ノ尾古墳」で見た、石室のドアを開けた時の、久しぶりの巨大グモを思い出す。

でも、見たい。

えいやっ、と開けた。

狭い部屋に石棺がどーんと置かれているのが見えた。

もちろん当時の石棺は割られているので、復元品である。

でも、石室という神聖なる空間の迫力は伝わってくる。

そそくさと閉め、もう一度だけ写真撮影のために開けさせてもらった。
どうぞ安らかに眠れ…

今思うに、12/3付「江田船山古墳⑤」でも石室を見せてもらったが、あれは竪穴式でも横穴式でもなく、石棺式石室(横口式家形石棺ともいう)を直接埋納したものだったようだ。

まだまだ勉強が必要だ。